ドル円株上昇、民間雇用統計雇用者数増加で(6/2早朝)

昨晩の海外市場では民間の給与明細書作成会社ADPが公表した5月の雇用者数が事前予想18万人増に対し25万3千人増加、

ドル円株上昇、民間雇用統計雇用者数増加で(6/2早朝)

ドル円株上昇、民間雇用統計雇用者数増加で

昨晩の海外市場では民間の給与明細書作成会社ADPが公表した5月の雇用者数が事前予想18万人増に対し25万3千人増加、今晩発表される雇用統計も良化が期待できるとの見方が広がったことから、米主要株価指数が軒並み過去最高値を更新、ドルは全般的に上昇しました。NYダウの終値は前日比135.53ドル高い21,144.18ドル、ダウの最高値更新は3月1日以来のことです。昨晩は欧州株価指数も軒並み上昇、日経平均先物も一時19,950円と20,000円に接近しました。
この流れを受けドルは主要通貨に対して強含みましたが、上値は限定的。ドル円は111.48まで上昇するも反落して日本時間6時半現在は111.35レベルで引き続き日足の一目均衡表の中での動きです。ユーロも対ドルで高値1.1257と前日高値は上回ったものの、当面のターゲット5月23日高値1.1268には届かず、為替市場は引き続き雇用統計待ちの様相です。

尚、未明にトランプ大統領は未明に気候変動にかかわるパリ協定について、米経済にとって重荷で公平性を欠くとして離脱の方針を表明しました。

ADP雇用統計と米雇用統計の数字は過去必ずしも連動するものではなく、株式市場に比べ為替市場の反応は比較的冷静なものでした。
海外の株価上昇を受け本日の東京市場でも日本株の上昇が見込まれ、日経平均株価が20,000円を試す動きも期待されます。ドル円は基本的には今晩の雇用統計待ちながら、日本株が上値を試す展開となる場合にはリスクオンの流れから円が売られる局面もありそうです。ただ、その場合でも上値は限定的で本日日中に、一目均衡表の雲の上限、(現在111.82)を超えるのは簡単ではなさそうです。

一方で昨晩はISM製造業指数も予想を上回るなど米経済指標も良好、米国のパリ協定離脱も短期的には米経済へのプラスと捉えられる可能性が高く、今晩の雇用統計が大幅に悪化しない限り株式市場を中心としたリスクオンの動きはしばらく続くものと見込まれます。

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