オーストラリアドル週報(2017年6月第一週)

6/1に発表された4月の小売売上高は前月比+1.0%と市場予想の+0.3%を大きく上回り、内需が堅調であることを窺わせるものとなりました。

オーストラリアドル週報(2017年6月第一週)

上下の抵抗を抜け切れず。下値リスクがより高い状態。中期トレンドは弱気。

6/1に発表された4月の小売売上高は前月比+1.0%と市場予想の+0.3%を大きく上回り、内需が堅調であることを窺わせるものとなりました。これを受けて豪ドル相場も対円、対ドルで小幅上昇を示しました。一方で、米欧の政治、金融政策には先行き不透明な部分も多いことから、外的要因による相場変動の可能性が高く、積極的な豪ドル買いにも繋がり難い状況です。
チャートを見ると、日足は上値を切り下げる流れを変えておらず、日足の形状も悪化していますが、中期的な下値抵抗ポイントである81.90-00をかろうじて守った状態にあることから、これを守りきって反転、上昇に繋げる可能性を残しています。日足の上値抵抗は82.60-70、83.20-30に、下値抵抗は81.90-00、80.00-10にあります。21日移動平均線は83.37に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドは豪ドルやや弱気の流れにあります。

一方直近の週足は寄せ線に近い形の足で終えていますが、値幅も小さく単体では方向性を示すものではありません。また、2/15に付けた88.16を起点として上値を切り下げる流れにも変化が認められず、この週足の上値抵抗が85.10-20近辺に位置していること、31週移動平均線が84.45に位置しており、これに抑え込まれる形で上値を切り下げていることから、反発余地が限られる展開が予想されます。一方で、62週移動平均線が81.69に位置しており、2手前のタクリ足の陰線がこれに跳ね返されたことから、中期的な下値抵抗を守った状態にありますが、週足の形状が悪化しており、下値リスクにより警戒が必要でしょう。週足の上値抵抗は83.70-80に、下値抵抗は81.90-00、80.10-20にあります。

また、月足も3カ月連続陰線引けとなり、上値を切り下げる流れにあることや、31ヵ月移動平均線が83.34に位置しており、この下で推移していることから、中・長期的な流れは豪ドル弱気の流れと見てとれます。但し、80.00±20銭に中長期的な下値抵抗が控えており、続落した場合でもこれには一旦跳ね返される可能性も高いと見られます。

上下の抵抗を抜け切れず。下値リスクがより高い状態。中期トレンドは弱気。

豪ドル/円【週足】:(5/31現在31週移動平均線は84.45にあり、これを下抜けて一段の下落リスクが点灯中。62週線は81.69にあり、これに跳ね返されて上値余地を探る動きが継続中。)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る