ユーロ再び北を目指す動き
ユーロは本日の東京時間でも1.12台をキープし、底堅い動きとなりました。
昨晩はECBドラギ総裁の、EU圏の基調的インフレ圧力は引き続き低調で、ECBの示すフォワードガイダンスを逸脱する理由はないとの発言に一時ユーロが売られる局面もありました。しかし、未明に公表された前回のFOMC議事録で、出席者の一部に2Qの米経済指標の不冴えを背景に景気の先行きに慎重な見方をする見方があったことが明らかになり、米金利先高感が後退、ドル売りが強まるとユーロは対ドル1.12を回復しました。
結局、ふたをあけてみれば昨日も日足で陽線引けとなったユーロは、本日東京時間もじりじりと上昇、高値1.1250をつけて再び1.1300を目指す動きとなっています。
一方、本日日中のドル円の下落は限られたものであったためにユーロは対円でも続伸、5月16日高値125.82に迫る125.81をつけて約一年ぶりの高値に接近しています。
今晩欧州サイドに主要な経済指標等の材料はありませんが、ウィーンでOPEC総会が開催され原油の減産延長が合意される見込みです。
欧州序盤にユーロドルは1.1220近辺まで反落、今日のところは下値は1.1200、上値は一昨日の高値1.1268がそれぞれとりあえずのターゲットとなりそうです。
欧州株価指数先物はOPECの9ヶ月の減産合意延長を織り込んで概ね上昇して始まっています。
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