ユーロ、高値更新後反落
ユーロ高値更新後、他市場に歩調を合わせ反落
東京時間のユーロは昨晩の欧米市場でドルが政治不安からほぼ独歩安となった流れを受けて朝方は対ドルでのユーロ高が進行、一時1.1172と約6ヶ月ぶりの高値をつけました。
しかしその後はドル円、日本株等各市場が行き過ぎ感から下げ止まった動きに歩調を合わせて反落、夕刻は1.1120-40レベルでの取引となっています。
一方ユーロ円はいったんは下げ止まったドル円が欧州時間に再度円高値を更新する動きにでている事から、フランス大統領選決選投票以降最安値となる122円台後半で推移しています。
ドル安独歩安から通貨別反応へ変化
昨晩のほぼドル独歩安から、今夕はリスク回避の円買い、様子見のユーロ、下落するエマージング通貨と反応が分かれており、結果としてユーロ円は下落、トルコ円、ランド円は大幅安の動きとなっています。
夕刻の動きは各通貨の「リスク耐性」を反映したものと言えますが、ユーロも危険避難通貨ではないものの底難く、昨日同様踏みとどまれば再度上伸する可能性を残しています。海外時間のサポートは昨日安値の1.1081、一昨日越えたフィボナッチ1.1074あたりのライン、本日の始値1.1159や高値1.1172を超えると1.1200や昨年11月の「トランプスパイク」1.1300が見えてきます。
「ロシアゲート」長期化へ、為替はしばらく「リスク耐性相場」継続か
米国の政治不安は「ロシアゲート」の呼び名も定着し、一日二日で沈静化するような状況では無くなりつつあります。しばらくは「リスク耐性相場」が継続しそうな中で、ユーロに関しては対ドルは強含み、対円は弱含みと方向が分かれる動きとなっています。
各国通貨は相対的なリスク尺度のように動いていますが、株価はリスクを正面から受け止める形で本日海外序盤も日米欧とも指数先物全面安。特に欧州株価指数の下げ幅はダウより大きくユーロの上値を抑えそうです。
今晩この後は21:30 米国新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業指数、
21:45 ラウテンシュレーガーECB理事講演、23:00 米国4月景気先行指数、26:00 ドラギECB総裁講演と欧米ともそこそこに材料もあり、ユーロは米政治動向を横目ににらみつつ神経質な動きを予想します。
オーダー/ポジション状況
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