ドル円大幅安、ターゲットの見直し(2017年5月18日)

週初の週報では「112.00レベルをサポートに、114.00レベルをレジスタンス」と書いたところ、ここ2日で急速に円高が進み

ドル円大幅安、ターゲットの見直し(2017年5月18日)

ドル円大幅安、ターゲットの見直し等

急速な円高にシナリオ見直し必要

週初の週報では「112.00レベルをサポートに、114.00レベルをレジスタンス」と書いたところ、ここ2日で急速に円高が進み今朝は早朝市場で一時110.52レベルの安値とシナリオの見直しが必要な状況です。昨日1日で113円台前半から110円台後半まで動くと思った参加者は少なかったに違いありません。

背景として大きかったことは、トランプ大統領のロシアゲート問題で、今後の展開次第では弾劾裁判を経て罷免される可能性が高まっているという点です。歴代の米国大統領で罷免された大統領は一人もいませんが、〇〇ゲート事件という名前の発端となったウォーターゲート事件(ウォーターゲートビルで起きたから)でニクソン大統領が辞任に追い込まれたという1件だけが在職中に大統領が辞めた出来事です。さすがに、罷免だけは避けたいというのはどの国でも同じようで、韓国の朴槿恵前大統領がそうでした。

トランプ大統領罷免オッズは29%に上昇

さて、罷免の手続きとして、その前に弾劾がありますが、これは下院の過半数が弾劾を発議し過半数の賛成があると弾劾の手続きが上院で行われます。上院での弾劾は3分の2の賛成が必要です。これまで、クリントン元大統領を含め二人の大統領が弾劾されましたが罷免された例はありません。まさかのトランプ大統領誕生とまさかの罷免ということがあるとしたら、さすが今までにいなかった型破りな大統領ということになりますね。ちなみに、罷免されるオッズは29%まで上がっているそうです。

さて円相場に話を戻します。次の日足チャートをご覧ください。週報で使っているチャートを拡大したものです。

ドル円日足

ドル円日足

次のターゲットは窓埋めレベル109.47か

年始来安値108.14から先週高値114.36までの上げに対する61.8%押しにあたる110.52で今朝は止められましたが、この後戻しが弱いと78.6%(61.8%の平方根)押しにあたる109.47がターゲットとなり、ここはまさにフランス大統領選第1回投票時のギャップを埋めるレートです。テクニカルには続落リスクが高いと言わざるを得ないでしょう。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る