NZ1Q消費者物価指数結果
本日早朝、NZの2017年第1四半期消費者物価指数が発表されました。従前の予想より若干強めにでて、公表後は小幅ながらNZドル買いとなりました。
内容は以下の通りです。
(今回発表)4月20日
四半期ベースで
@ インフレ要因は、食品+2.2%、アルコール・タバコ+4.0%、住宅関連+0.6%(特に賃貸住宅が+0.8%)を含めて全般的に上昇
A デフレ要因は、通信関連▼1.1%、レクレーションや文化関連▼1.0%、衣類▼0.5%のみ
年率ベースで
B インフレ要因は、住宅や住宅関連+3.3%、輸送関連+3.5%、健康関連+2.6%を中心に上昇
C デフレ要因は、通信関連▼3.1%、レクレーションや文化関連▼0.2%のみとなっています。
年率ベースでは+2.2%となり、中銀のインフレ目標レンジである1〜3%内の中間値以上となりました。この状態で横這いが続けば、まだインフレを心配するほどの上昇率ではありません。但し、当面の追加緩和思惑は遠のきました。仮に3%へ近付く動きになれば何らかのコメントが出易くなりますので注意が必要になります。
下図はNZ統計局の作成の資料で、各四半期毎の前年比ベースの棒グラフです。2014年央から年率1%以下になったCPIですが、赤い線で加えた中銀目標値内(1〜3%)に2四半期連続で入りました。
四半期ベース消費者物価指数(出所:NZ統計局)
発表前に0.7000〜05米ドル付近で推移していたNZドルは0.7045米ドル付近まで買われ、現在は0.7040米ドル絡みで推移しています。
米ドルが全般的に強含みの状況下で、NZドル上昇が止められた形です。結果的に依然として0.7000〜50米ドルの狭いレンジでの取引が継続しています。0.6990米ドルのサポート、レンジ上限越えで0.7090〜0.71米ドル狙いになります。豪ドルが対米ドルで弱いので、NZドル買いに繋がっていないようです。引き続きシカゴがポジションをどの様に処理するか注目されます。(4月20日10:45、1NZドル=0.7039米ドル)
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