NZ1Q消費者物価指数予想
(今回発表予想)4月19日13時現在
(1) 消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均(2016年4Qまで)
(2)年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)…下図は予想値を加味(黒い線より右が今回予想値平均、赤い線は中銀インフレ目標値)
20日早朝にNZの第1・四半期消費者物価指数が発表されます。2017年最初の物価指数であり、今回エコノミスト予想は年率ベースで+2.0%(レンジ+1.6%〜+2.2%)となり(上図2)、前回の+1.3%を上回り、中銀インフレ目標値の中間まで上昇します。8四半期連続で下回ったインフレが2期連続で目標レンジ内に収まることになります。
今回この予想平均値に近い数値かレンジ上限でも発表されると、一部エコノミストが予想していた今年末の金融緩和も無くなることが見込まれます。一方でどのエコノミストもNZ中銀が先行きのNZ高を望んでいないことを指摘しています(現状のレートは昨年比4%程度NZ高になっています)。シカゴポジションを勘案すると、もし明日のCPI数値で2%を越えると、NZ買いに繋がる可能性が高くなり、その場合には今後のNZ中銀の対応が指摘されます。
さて、上図(1)の四半期毎の流れを見ると、毎年4Qと1Qにインフレ低下の傾向が見られ、過去と比較すると予想数値の下限を切れることも頭の片隅にでも置いておく方が良いかと思います。
為替は今週月曜日から0.7000〜50米ドルレンジで推移し小動きとなっています。豪ドルが対米ドルで上値が重いのと対照的に、NZドルは0.6990米ドルサポートが効いています。上値はこの0.7050米ドルとダブルトップの0.7090〜0.71米ドルに抵抗線あります。0.71米ドル台に確りと乗せてくると、0.7150〜60米ドル、0.7220米ドルの順に試す動きになります。明日のCPIが予想レンジ上限の2.2%を超す勢いになれば少なくとも0.71米ドルを試す流れに入り易くなります。一方で、インフレ鎮静化となる数値になれば、0.6980〜90米ドルをテストする動きに入りそうです。(4月19日13時45分、1NZドル=0.7043米ドル)
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