NZ弱気の流れが継続中。75〜76円台に中・長期的な下値抵抗あり。
4/20に発表されたニュージーランドの1-3月期の消費者物価指数は、前期比で+1.0%と市場予想を上回りました。市場はこれを受けてNZ買いがやや優勢となりましたが、地政学的リスクや、トランプ大統領の経済政策に対する先行き不透明感が払しょくし切れていないことから、急伸にも繋がっていません。一方で、75〜76円台の中期的な下値抵抗ゾーンにあることから、下げ渋る可能性も高いと見られます。
チャートを見ると、日足は1/27に付けた83.80を直近高値として上値を切り下げる流れを変えておらず、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。この日足の上値抵抗は78円台後半にあります。また、200日移動平均線も77.61に、21日移動平均線も77.23に位置しており、これらを下抜けて推移しており、NZの下落リスクがより高い状態にあります。日足の上値抵抗は76.70-80、77.20-30に、下値抵抗は75.90-00、75.50-60にあります。
一方週足は続落となり、上値を切り下げる流れに変化が認められません。また、昨年6月に付けた69.33を起点とする中期的なサポートラインも下抜けており、新たな下落リスクが点灯中です。現状は76.00前後にある中期的な抵抗を守っており。下げ渋りの傾向が見られますが、日足、週足共に形状が弱いため急反発にも繋がり難い形です。下げに入って既に12週が経過していますが、31週移動平均線が78.67に位置しており、これを上抜けて来るまでは下値リスクにより警戒が必要です。62週線は76.60にあり、これを挟んで下げ渋りの傾向が見られますが76円割れで越週した場合は73〜75円ゾーンへの一段の下落に注意が必要となります。月足ベースで見た強い下値抵抗は75.00-10にあります。可能性はまだ低いと見ますが、73円台を維持出来ずに越月した場合は新たな下げエネルギーを得て70〜71円方向への下落リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は、77.00-10と77.70-80に、下値抵抗は76.00-10と75.00-10にあります。31ヵ月移動平均線は81.09に位置しており、長期トレンドはNZ弱気の流れに入っています。
NZ/円【週足】:(4/19現在31週移動平均線は78.67にあり中期トレンドは弱気の流れにある。62週線は76.60にありこれに絡んで推移中。)
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