日米財務相会談など注視、波乱はあるか!?(4/20)

20日の東京市場は、108円台後半を中心とした揉み合いで方向性乏しい。値動きそのものも限定的で、終日を通し、値幅は40ポイントにも届かなかった。

日米財務相会談など注視、波乱はあるか!?(4/20)

<<東京市場の動き>>

20日の東京市場は、108円台後半を中心とした揉み合いで方向性乏しい。値動きそのものも限定的で、終日を通し、値幅は40ポイントにも届かなかった。

108.85円前後で寄り付いたものの、積極的な動意に欠け、値動きは乏しい。早朝に発表されたニュージーランド(以下、NZ)の経済指標が予想を大きく上回ったことで、NZドル/円が急伸、それに連れドル/円もわずかに上昇したが高値は109.05円レベルまでだった。以降は、方向性がハッキリしないなか、108.70円台まで値を崩し、16時時点では108.75-80円で推移している。

なお、材料的にさほど大きなものはなかったが、それでも米ジョンズ・ホプキンス大高等国際問題研究大学院の米韓研究所が「新たな核実験の実施が保留されたか、実施のタイミングを見極めている可能性がある」との析結果を発表したほか、ティラーソン米国務長官から「テロ支援国家再指定を検討」−−という発言が聞かれるなど、北朝鮮に絡む幾つかのニュースが報じられていた。

<<欧米市場の見通し >>

かつての110円を下限としたレンジを割り込んだものの、その後は108-110円といった新たなレンジを形成している感がある。それまでのレンジを2円ほど下方修正したに過ぎない状況だ。足もとのレンジを再びブレークする展開となるのか、それともボックス内での一進一退が続くのか、注目材料を控えているなか、「次の一手」に注意を払いたい。

テクニカルに見た場合、過去1週間以上、108-110円といった狭いレンジ内の動きをたどっているのだが、時間足など短期スパンでみると、値幅はさらに乏しいことがうかがえる。例えば、今週以降ということにすれば、形成レンジは108.13-109.22円で、わずか1円強に過ぎない。
最終的には108-110円をどちらに抜けるのかが注目されているものの、まずは今週の1円強レンジをどちらに、そしてしっかり抜けていくのかを見極めたい。

一方、材料的には、4月のフィラデルフィア連銀景況指数や週間ベースの新規失業保険申請件数など、幾つかの米経済指標が発表されるものの、マーケットの関心はやはり21日まで実施されるG20財務相・中銀総裁会議に絡む動きだろう。同会議において為替問題が議論される予定とされ、米国のドル高是正圧力や保護主義への警戒なども強い。
また、G20会合開催に合わせ、ワシントンで20日午後(日本時間21日朝)に日米財務相が会談を実施する予定だという。こちらについても注意する必要がありそうだ。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、108.30-109.80円。ドル高・円安方向については109.20円前後、109.40円など110円までに弱いものだが抵抗が多い。超えても、110円はかなり強い抵抗と目され、上値は重そうだ。
対するドル安・円安方向は、移動平均の52週線が位置する108.30-35円が最初のサポートで、その少し下には108.13円という年初来安値も存在している。それらを抜ければ、いよいよ107円台突入の公算がグッと高まるだろう。(了)

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