豪ドル/円、短期トレンドは弱気。一段の下落リスクに注意。
オーストラリア経済は緩やかな拡大基調を維持しています。4/4にオーストラリア準備銀行は政策金利の据え置きを決定しており、声明文にも目新しい変化はありませんでしたが、雇用情勢がやや悪化気味との記述が見られました。世界経済の先行きに明るさが見えている中で、好調な輸出の伸びや内需と消費に支えられている状況ですが、トランプ大統領の政策実行能力が不安視されており、外的要因によるリスク回避的な動きが続いていることから、豪ドル/円も弱含みの推移となっています。
チャートを見ると、日足は3/21の大陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、上値を切り下げる流れが継続中です。また、3/31の陰線が85円台後半にあった上値抵抗にぶつかっており、短期的な戻り天井を確認した形となっていること、84円台にあった中期的な下値抵抗も下抜けており、短・中期ともに一段の下落リスクが点灯中です。日足の上値抵抗は84.70-80に、下値抵抗は83.10-20にあります。21日、120日移動平均線は85.63と84.61にあり、上値を押え込んでいますが、200日線は81.87にあり、下値抵抗として働く可能性を示しています。短期トレンドは86円台に日足の実体を戻さない限り、下値リスクが軽減されません。
一方直近の週足は、前週足から下寄りのスタートとなりましたが、小反発して越週しており、続落を食い止めています。しかし、上昇余力の強いものではないことや、83.70-80の下値抵抗を下抜け始めており、一段の下落リスが生じています。84円超えで越週出来れば反発に転ずる可能性を残しますが、逆に83円台を維持出来ずに越週した場合は81〜82円台の中・長期的な下値抵抗の厚さを確認する動きが強まり易くなります。週足ベースで見た強い上値抵抗は85.00-10に、下値抵抗は83.00-10、81.80-20にあります。31週移動平均線は83.20にあり、現状はこれを挟んで推移していますが、形状が悪化しており下落リスクが高い状態ですが、62週移動平均線は81.72にあり、中期トレンドをサポート中です。31ヶ月移動平均線は86.88にあり、3月の上値トライでもこれを上抜けきれておらず、下値リスクがより高い状態です。
豪ドル/円【週足】:(4/5現在31週移動平均線は83.20にあり、かろうじて守っているが、形状が悪化中。62週線は81.72にあり、中期トレンドは豪ドル強気の流れを変えていない。)
オーダー/ポジション状況
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