NZ弱気の流れは変わらず(2017年4月第一週)

ニュージーランドの景況感には大きな変化が見られません。

NZ弱気の流れは変わらず(2017年4月第一週)

NZ弱気の流れは変わらず。75〜76円台に強い下値抵抗あり。

ニュージーランドの景況感には大きな変化が見られません。国内経済の基盤は引き続き良好ですが、アメリカの金融政策の行方やトランプ大統領の経済政策に対する先行き不透明感からリスク回避的な動きが強まっており、対ドル、対円ともに上値の重い展開となっています。ニュージーランド経済にとって緩やかなNZ安はマイナス要因とならず中銀も現在の金融政策を維持しつつ静観の構えを示しています。

チャートを見ると、日足は1/27に付けた83.80を直近高値として上値を切り下げる流れを変えておらず、この日足の上値抵抗は79.50-60近辺にあります。また、200日移動平均線が77.47に位置しており、値動きの中ではこれを若干下抜け始めており、一段の下落リスクに注意が必要です。21日移動平均線は78.56に位置しており、短期トレンドは78.50超えに日足の実体を戻さない限り、下値リスクがより高い状態です。日足の下値抵抗は76.00-10と75.50-60にあり、このレベルは中期的な下値抵抗とも重なるポイントであることから、一気に下抜けるのは難しいと見られます。

一方直近の週足は、小陽線で続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れからは抜け出しておらず、また、上昇余力も強いものではありません。また、この足が78.58に位置している31週移動平均線の下に入り込んで越週しており、新たな下落リスクが生じた状態です。今週は下値トライの動きが先行していますが、62週移動平均線が76.60に位置していることや、75〜76円ゾーンには週足、月足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、このレベルは簡単には下抜けないでしょう。週足ベースで見た強い上値抵抗は、78.50-60に、下値抵抗は76.50-60、75.50-60にあります。31ヵ月移動平均線は81.12に位置しており、3月足はこれにぶつかって陰線引けとなり、月足の形状も下値リスクがやや高い形となっています。

NZ弱気の流れは変わらず。75〜76円台に強い下値抵抗あり。

NZ/円【週足】:(4/5現在31週移動平均線は78.58にあり中期トレンドは弱気の流れにあるが、62週線は76.60にありこの近辺が下値抵抗として働く可能性がある。)

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