日経平均年初来安値、北朝鮮の挑発警戒
本日の東京市場では昨晩の米株式下落を嫌気して、また、日本時間明朝からの米中首脳会談を控えて先行き不透明感が広がり、日本株が大幅安となりました。
日経平均株価の終値は264円安の18,597円と年初来安値を記録、一方ドル円は110円の底堅さを再度確認する形で110円台半ばでの小動きに終始しました。
米中首脳会談では北朝鮮問題と貿易不均衡問題が話し合われる予定ですが、トランプ大統領はいまのところいずれのテーマも強行姿勢を崩していません。
北朝鮮に関しては中国の影での北朝鮮への支援の打ち切りと、圧力の強化を中国に求めるものと思われますが、会談にあわせて北朝鮮が核実験や、再度のミサイル発射等の可能性もあり警戒感が強まっています。
一方で貿易不均衡問題も米国の最大の貿易赤字国である中国に対する不満は大きく、関税問題、為替操作の問題等うまく折り合いを見つけられるのか予断を許さない状況です。
トランプ大統領自身が「非常に難しい会談」と表現する今回の首脳会談の行方を市場は固唾を呑んで見守っています。
今晩の米国での指標は21:30からの新規失業保険申請者数、夕刻にはECBのドラギ総裁が緩和的金融政策の不変を強調したことからユーロが急落する局面もありましたが、クロスでの買い戻しも入って、下落分の大部分を戻す形となっています。
序盤の欧州株価指数先物はおおむね弱く推移しています。
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