過去6年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き12
(1)豪州株価指数とNZ株価指数推移(2017年3月27日現在)
上図はオセアニアの株価指数推移ですが、昨年9〜10月頃から始まっている豪州株>NZ株の状況が3月も継続しています。NZ株対豪州株(グレイライン:上図では上がNZ株高、下が豪州株高)のサポートラインを下抜き(相対比較でのNZ株安)かけています。
青の豪州株は高値からの抵抗線を上抜け、最高値のダブルトップに近い水準まで上げています。一方で、オレンジのNZ株は2012年底値からのサポートラインが横這いで、数か月後には下抜けの可能性も出てきています。
トレンドとしては、依然NZドルから豪州ドルへの資金の流れが継続している様です。
(2)豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比
(オレンジ:上図灰色の逆数すなわち「豪州株÷NZ株」で表したもので、上方が豪州株高、下方がNZ株高、為替対比のトレンド見るために逆数としました。)
上図(2)の株価指数比(オレンジ色の折れ線)は図(1)のグレイの折れ線の逆数を使い、青の為替(豪ドル対NZドル)の方向性に合わせています。上方が豪州高(為替・株共)、下方がNZ高になります。
ここ1か月は豪州ドル高NZドル安の調整入り、僅かながらNZドル高豪ドル安で推移しています。結果、為替は依然3角保合い(赤い矢印)の収斂を続けています。ここ半年間位はファンダメンタルズ的に豪州>NZの展開(豪の商品価格上昇、NZの日用品価格下落)でしたので、このままでは上値抵抗線を抜けて豪ドル高NZドル安になる可能性が高くなっています。過去1か月間は、シカゴポジションの豪ドルロングへの偏り、かたやNZドルショートの偏りからNZドル買戻し、豪ドル売り戻しが出ているとみています。シカゴポジションの解消がある程度進展していけば、その時点から再度、豪ドル買いNZドル売りの流れに戻ると見ています。
為替ですが、前回(2月28日付)では、「まだこのレンジは踏襲しているので、1.08NZドルを越えで終わったことを確認後、レンジの上抜きとなります。3月中に上抜けるのか、引き続きレンジ推移で再度下限の下押しするのか、いずれにせよ豪ドルの押し目買いスタンスは変わっていないようです。…」と書きましたが、3月3日に1.0750NZドルを上抜けてから、16日には1.1020NZドルまで急伸し、現在は1.0820〜30ドルで推移しています。
この7営業日位はポジション調整のNZドル買い豪ドル売りになっています。過去10ヶ月に及んだ1.0350〜1.0750NZドルレンジを抜けたことで、最近のNZドル買いの調整が終われば、再度豪ドル買いに繋がる可能性が広がってきそうです。少なくとも1.1020〜30NZドルのダブルトップは狙えると思われます。下値は1.0750NZドルを切れてくると調整深くなりそうで、豪ドルの買い場探しになります。
(3月28日15:30現在、1豪ドル=1.0825NZドル)
オーダー/ポジション状況
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