ドル円小動き、日経平均反発
本日の東京市場では昨晩の米国市場の株価の反発を受けて、日本株にも買戻しが入り一応下げ止まった形となりました。もっとも本日は3月期末配当の権利付き最終売買日にあたり、潜在的な買い需要もあったものと思われます。日経平均株価の終値は前日比217円高の19,202円でした。一方ドル円は110円台半ばから後半での小動きに終始、市場に動意らしきものは見られませんでした。
オバマケア代替法案取り下げの負のスパイラルは昨晩の米市場の反発と本日東京市場の株価の下げ止まりで一応終了したものと思われます。今後の政権運営については引き続き不透明感が漂うもののすぐに次のイベントが発生しない中、目先の市場は日米ともにファンダメンタルズの良好さにややすがる雰囲気。
もちろん、トランプユーフォリアが株価の上昇や消費行動等を通じて景気を加速させていた部分は否定できず、上昇カーブの軌道修正は避けられないものの、失速に陥ることを防げるか否かの占いに市場はしばらく熱中しそうです。
米国よりむしろ心配なのはもともとが海面近くでの水平飛行を続ける日本経済で、仮に米経済がプラス成長を保ったとしても、これまで米国から受けてきた有形無形の恩恵の減少に再び水面下に沈む可能性は否定できません。
そういう意味で今晩の米国は盛りだくさん、
21:30 米国2月卸売在庫
22:00 米国1月ケースシラー住宅価格指数
23:00 米国3月消費者信頼感指数
23:00 米国3月リッチモンド連銀製造業指数
25:45カンザスシティ連銀総裁講演
25:50 イエレンFRB議長講演
26:00 ダラス連銀総裁講演
29:30 パウエルFRB理事講演
と占いの材料にはこと欠きませんが、未だ市場は米政権不透明感の重石を払拭できていないことから、市場への影響は限定的なものと考えられます。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。
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