N$円、短期はN$弱気の流れ(2017年3月23日)

ニュージーランドの景況感に大きな変化は認められません。

N$円、短期はN$弱気の流れ(2017年3月23日)

NZ/円、短期はNZ弱気の流れ。76円台に長期的な下値抵抗あり。

ニュージーランドの景況感に大きな変化は認められません。23日、NZ中銀は政策金利を予想通り1.75%に据え置き、引き続き景気動向を注視する構えですが、議事録要旨にNZ安を歓迎する記述があり、市場心理に水を差す可能性があります。対円では3/15に付けた79.94を戻り高値として上値を切り下げる流れに再び戻しており、同日に発表された第4四半期GDPが事前予想を下回った影響を受けた形となりました。また、対米ドル相場でも2/7に付けた0.7376を起点として上値を切り下げる流れに変化が認められません。国内経済の基盤には大きな不安がない一方で、トランプ大統領の政治的な手腕を問われる次期に入っており、リスク回避的な動きがさらに強まった場合はNZ/円相場の一段の下落に繋がる可能性にも注意が必要です。

チャートを見ると、日足は、1/27に付けた83.80を直近高値として上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、この日足の上値抵抗は80.60-70にあります。また、2/16の陰線が82円台を維持出来ずに終えて短期トレンドに変化が生じています。また、同日に21日移動平均線を下抜けてから一度もこれを上抜けておらず、短期トレンドはNZ弱気の流れにありますが、一方で、200日線は77.29にありこれが下値抵抗として働く可能性があります。日足の下値抵抗は78.00-10、77.10-20にあります。

一方週足は、7週連続陰線引けとなり上値を切り下げる流れを変えていません。今週も下値余地を探る動きが先行していますが、昨年6/24に付けた69.33を起点とするサポートラインの下値抵抗が78.00-10にあることや、31週移動平均線も78.40に位置しており、これを下抜け切れていないことから、調整下げに留まるなら78円を大きく割り込まない可能性があります。但し、78円台を維持出来ずに越週した場合は76円台にある長期的な下値抵抗の厚さを試す動きが強まり易くなります。週足ベースで見た強い上値抵抗は、80.00-10に、下値抵抗は78.00-10にあります。これを割り込んで越週した場合は76〜78円ゾーンでの揉み合いに入る可能性が点灯します。31週、62週移動平均線は78.40と76.61に位置しており、中期トレンドはNZ強気の流れを維持していますが、31ヵ月移動平均線は81.40に位置しており、今月はこれにぶつかって反落しています。長期的な下値抵抗は76円台にあります。

NZ/円、短期はNZ弱気の流れ。76円台に長期的な下値抵抗あり。

NZ/円【週足】:(3/22現在31週移動平均線は78.40にあり若干下抜けているがダマシの範囲内、62週線は76.60にあり中期トレンドはNZ強気の流れにある。)

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