ユーロドル:2月24日のファンダメンタル分析
テーマ:ルペン・リスクの後退に、ユーロ買い、仏10年債金利低下で反応。
4月23日に予定されるフランス大統領選挙の第1回投票、5月7日に予定される決選投票を控え、このところ極右政党である国民戦線のルペン党首への支持率がじりじり上がってきていて、その動きに比例する格好でリスク・オフとしてユーロ売りが先行し、先週15日には1.0517まで下押ししました。
その後、与党社会党のアモン候補と急進左派のメランション候補という左派の候補同士の動きがありました。そして22日はこれまで中道の本命とされているマクロン前経済相に、やはり中道とされるパイル元教育相が、大統領選挙への不出馬を発表すると同時にマクロン前経済相に協力する旨の発表もありました。
このパイル氏の選挙協力で中道勢力の一段の結集が予想され、市場でのルペン・リスクがやや後退しています。
ユーロドルは昨日高値の1.0595まで上昇し1.0585水準でNYを引けています。
仏10年債利回りは1か月ぶりの0.95%台へ低下して引けました。
ユーロドル:2月24日のテクニカル分析
ポイント:ユーロ圏の政治不安は継続、ユーロの戻り売り優先も継続。
昨日は22日と同様に、ルペン・リスクのやや後退を背景に、下値を切り上げています。
日足の一目均衡表の先行スパン1で見た場合、1月24日に2本の先行スパンの間の領域へ突入して以来下値支持線として来ています。特に14・15日の下押しの際、そして21・22・23日と今回の下押しに際してもその下値を支持しています。
その先行スパン1は22日の1.0513から本日まで1.0559へ上昇していて、その上昇に沿う格好で下値も切り上がっています。
ですが13日以降下降中の転換線に上値を抑えられている子悪口で、本日は1.0587にまで下げてくるのでこの水中を実勢値が上抜け維持できるかがポイントでしょう。
テクニカルには、依然2本の先行スパン1.0559と1.0821の間にあるものの2日の高値1.0829を付けた後の下押しトレンドの継続の中にあるとの見方に変わりはありません。
今日のポイントは、日足の一目均衡表の転換線です
同線を下回っている限りは安値更新の可能性がありと見ます。
下値目途は、
1.1.0559に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1、そして22日安値の1.0494。
2.同レベルを下抜けてくれば売りサインとなり、1月3日の年初来安値1.0339が意識されます
上値目途は
1. 転換線の1.0587、基準線の1.0661の回復。
2. その上値は今後1週間程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0821
ですが
その後の反落に注意です。
今日のレンジは、1.0450~1.0650と見ます。
オーダー/ポジション状況
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