ユーロドル:2月16日のファンダメンタル分析
テーマ:ユーロ圏の経済成長と、政治的な影響。
先日、ユーロ圏10-12月期GDP・速報値が(前期比)+0.4%、(前年比)+1.7%であったように
ユーロ圏の経済指標は決して悪くはありません。
OECDも以下の様に2017年のユーロ圏の経済は穏やかな回復基調を維持との見通しを示しています。
2016 2017 2018
グローバル 2.9 3.3 3.6
ユーロ圏 1.7 1.6 1.7
米国 1.5 2.3 3.0
日本 0.8 1.0 0.8
ただ、本年ユーロ圏では政治のイベントリスクが付きまとい
来月3月には、英国のEU離脱交渉が開始し
3月15日には、オランダで議会選挙、ここでも極右政党が躍進中。
4月からは、 フランス大統領選挙が本格化、やはり極右政党が注目。
6月頃には、 イタリア議会の総選挙見込みです。
9月24日には、ドイツ連邦議会選挙
と、昨年からのポピュリズム、極右の動きと政治の混乱が想定され、
ユーロ圏の経済指標への影響に注意です。
安心しての買い相場は2018年まで待ちなのではと想定します。
ユーロドル:2月16日のテクニカル分析
ポイント:引き続き下値模索の予感です。
テクニカルには、依然2本の先行スパン1.0553と1.0821の間にあるものの
2日の高値1.0829を付けた後の下押しトレンドの継続の中にあります。
昨日は安値1.0522と、ザラバでは先行スパン1を下回っていますが、
NY引けでは1.0597まで上戻しているので下抜けはしていません。
日足の一目均衡表の転換線は1.0695から本日下げてきます、基準線は横ばいの1.0641で、
実勢値1.0597はそれら2本を下抜けていた水準に位置しています。
実勢値のすぐ下値にある先行スパン1の1.0553を下抜けできるかNY引けに注目です。
本日も大きな変化がなければ、昨日同様にじりじりと下値模索でしょう。
今日のポイントは、日足の一目均衡表の基準線1.0671です
同線を下回っている限りは
1.1.0553に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1。
2. その下は前日安値の1.0522です。
3.同レベルを下抜けてくれば売りサインとなり、1月3日の年初来安値1.0339が意識されます
上値目途は
1. 基準線1.0671、転換線の回復です。
2. その上値は今後1カ月程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0821
です。
今日のレンジは、1.0500~1.0700と見ます。
オーダー/ポジション状況
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