ユーロドル:2月15日のファンダメンタル分析
テーマ:このままだと1月3日の年初来安値1.0339が意識されます。
1. ユーロ圏の政治的なリスクからのユーロ売り
2. イエレン議長の3月利上げを含む、早期利上げ発言からのドル買い
3. 昨日発表のユーロ圏経済指標の弱さからのユーロ売り
との要因から
ユーロは売り先行です。
ユーロ圏の政治的リスクで言えば
目先は来月3月15日に予定されているオランダの議会選挙です。
オランダでも反EUを掲げている野党の極右政党である自由党が、支持率を上げてきています。
この自由党はEU離脱の国民投票を求めていて、この選挙の結果次第では
この後に控えるフランス、ドイツの選挙への極右の風、EUからの離脱の風が吹き荒れそうです。
議会で最多議席をもつ与党の自由民主党の支持率が上がってきません。
有権者の意識は、経済政策より、移民・難民対策へ移っているのです。
イエレン議長の早期利上げ発言は、本日のドル円の日報をご覧ください。
昨日はいくつかのユーロ圏経済指標が発表されました。
ユーロ圏10-12月期GDP・速報値(前期比)+0.4%
予想は +0.5%
ユーロ圏10-12月期GDP・速報値(前年比)+1.7%
予想は +1.8%
そして
2月の独ZEW景気期待指数 10.4
予想は 15.0
2月の独ZEW現況指数 76.4
予想は 77.2
ユーロドル:2月15日のテクニカル分析
ポイント:引き続き下値模索の予感、強まる。
テクニカルには、依然2本の先行スパン1.0553と1.0826の間にあるものの
2日の高値1.0829を付けた後の下押しトレンドで
日足の一目均衡表の横ばい転換線1.0718、上昇中の1.0641を順次下抜けてきていて
転換線は今日ややレベルを下げ1.0711の見込みです。
実勢値1.0578は、下値にある先行スパン1の1.0553との距離は近く射程距離にあります。
本日も大きな変化がなければ、昨日同様にじりじりと下値模索でしょう。
今日もポイントは、日足の一目均衡表・転換線1.0718です
同線を下回っている限りは
1.前日安値の1.0561。
2. その下は1.0553に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1です。
3.同線を下抜けてくれば売りサインとなり、1月3日の年初来安値1.0339が意識されます
上値目途は
1. 基準線1.0641、転換線1.0711の回復です。
2. その上値は今後1カ月程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0821
です。
今日のレンジは、1.0500~1.0700と見ます。
オーダー/ポジション状況
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