ユーロドル:2月14日のファンダメンタル分析
テーマ:ユーロ圏の政治リスクが重し。
しばらく米国主導、ドル主導の相場展開が続いていましたが、トランプ大統領の就任式も終わり、
その後の大統領令の連発は続いていますが、目先は一般教書演説までは、ユーロドルの主役はユーロ圏の政治日程の織り込みとなってゆきます。
昨日も述べました様にユーロ圏での政治日程は多く
オランダの総選挙、
フランスの大統領選、
ドイツの総選挙
イタリアでも年内に総選挙が実施される可能性があります。
その中で昨日変化のあったのは
まずフランスで、世論調査があり、中道のマクロン前経済相が、4月23日の第1回投票では反ユーロ派の極右政党の国民戦線ルペン党首に敗れるものの、5月7日の決選投票では最終的に勝利するという結果が公表されています。
その意味ではユーロの売りは一服なのですが、いっぽうでイタリアでは、
昨年12月、国民投票で自ら推していた憲法改正が受け入れられずに首相を辞任したレンツイ前首相が、6月の国政選挙を目指し、その前の4月に自身が率いる与党・民主党の党首選実施を求めました。イタリアの解散総選挙をめぐって与党・民主党がもめている事がリスクです。
そして足元では
2月20日のユーロ圏財務相会合が期限目途とされるギリシャ債務問題が難航していて
3月にはブレグジットの交渉が開始が予定されるも展開は不透明、
3月15日にはオランダ議会選が予定され
目先はこれらの政治リスクがユーロの下値模索を継続させそうです。
ユーロドル:2月14日のテクニカル分析
ポイント:下値模索の予感、強まる。
テクニカルには、依然2本の先行スパン1.0553と1.0826の間にあるものの
2日の高値1.0829を付けた後の下押しトレンドで
日足の一目均衡表の横ばい転換線1.0718、上昇中の1.0641を順次下抜けてきていて
実勢値1.0596は、下値にある先行スパン1の1.0553との距離は近く射程距離にあります。
今日もポイントは、日足の一目均衡表・転換線1.0718です
同線を下回っている限りは
1.前日安値の1.0592、19日安値の1.0588を試す流れと見ます。
2. その下は1.0553に位置する日足の一目均衡表の先行スパン1です。
上値目途は
1. 基準線1.0641、転換線1.0718の回復です。
2. その上値は今後1カ月程度横ばいと見られる日足の一目均衡表・先行スパン2の1.0826
今日のレンジは、1.0550~1.0700と見ます。
オーダー/ポジション状況
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