イエレン議長のFOMC(2017年2月14日)

目先の注目点は、イエレン議長が行う14日の米上院、15日に米下院での議会委員会での証言です。

イエレン議長のFOMC(2017年2月14日)

ドル円:2月14日のファンダメンタル分析

テーマ:イエレン議長のFOMCと、退任後のFOMC

目先の注目点は、イエレン議長が行う14日の米上院、15日に米下院での議会委員会での証言です。
慎重なペースでの利上げ姿勢が再強調されると想定しています。
そうなれば、ドル相場、米株式、米債券への悪い影響はないでしょう。
リスクもあります。
今FRBにとって、トランプ大統領の施策そのものが、その規模・時期・内容どれを取ってみても不透明なので、リスクなので、その事をどう表現するかです。ネガテイブな言い回しの場合は、市場に対していたずらにトランプ政権とイエレンFRBの対立関係を印象付けてしまうからです。

もう1つ注目しているリスクは、イエレン議長の任期が来年2018年には切れる事実です。
フィッシャー副議長の任期もやはり来年2018年には切れます。
昨日4月5日前後に退任するとトランプ大統領へ伝えたタルーロ理事の後、7人のFRB 理事のイスのうち3つが空席になってしまします。この3つと議長・副議長のイスを加えると5つのイス、この埋まり方で来年以降のFRBは大きく変わるでしょう。

トランプ大統領はかねてよりFRBを改革すると述べているので、その5席をトランプよりの、そしてきっとまたビジネス界寄りの人選、実務中心の人選となると思われ、その事がリスクとなると想定します。なぜならば、政権と一体感のあるより景気刺激重視であろうと想定される新FRBでは、景気が過熱した際にブレーキが利かない危険を感じるからです。

ドル円:2月14日のテクニカル分析

ポイント:転換線113.38を回復しました。

トランプ大統領の「目覚ましい税制を発表」発言から、ドル相場、NYダウ、米国債利回りが上昇、これから本当にリスク・オンが再開するのか、見極めの局面が到来です。

昨日は114.16まで上昇し、下降中の日足の一目均衡表の転換線113.38を上抜いてNY引けました。
その意味で足元の勢いは上です。

テクニカルには、この転換線を回復した後は、すぐ上値に位置する、やはり下降中の日足の一目均衡表の基準線114.57を上抜いてゆけるか。抜ければ先行スパン1の116.34の上抜けも視野に入ります。そこまで上昇してゆけば新しい上昇トレンドに入ります。
上値・上昇を基準線で抑えられてしまうと、本日112.78まで低下する転換線にひかれる格好で、再度の111.50水準の下抜けを試す展開です。

今日のレンジは、112.80~114.30

上値方向を目指すには
1. 先ずは114台の回復、そして114.57の基準線の回復が必要です。
2. この基準線114.57を超えてくれば、高値更新の可能性が見えてきます。
本日112.78まで低下の転換線を下回る場合は、一段の安値模索の動きにあるとの判断に変わりはありません。

本日の下値目途は、
1.昨年11月の101.20から118.60までの上昇の50%下押しに当たる109.94を試すには、昨日安値の113.29を下抜けてゆく必要があります。
2.その下は年初来安値の111.57。

これまで述べてきた通り、今年は年間で見るとレンジであるとする見方にも変わりはありません。
昨日年初来安値を111.59まで下押ししましたが、年初来高値の118.60との間を意識して、112〜118、もしくはやや広げての110〜120と想定します。
つまり上昇しても118〜120が今年の限界とみています。

今日のレンジは、112.80~114.30と見ます。

オーダー/ポジション状況

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