イエレン議長証言でドル上昇ダウ最高値更新
昨晩の海外市場ではトランプ政権後初のイエレン議長の議会証言に注目が集まりました。
証言でイエレン議長は「米経済が現在の見通しと一致すれば一段の利上げ適切となる」「緩和解除を長く待ちすぎるのは賢明ではなく、待ちすぎれば最終的に急速な利上げを迫られ金融市場を混乱させるリスクが生じる恐れがある」などと表現、また、今後数回のFOMCで利上げを検討するとも述べたことから、市場では3月の利上げの可能性がやや高まり、先物市場での3月利上げの確率は証言前の30%から34%に上昇しました。
イエレン議長の予想以上に楽観的でタカ派的発言を受け米金利、ドル、株が上昇。
米十年物国債利回りは証言前の2.43%レベルから一時2.50%に上げ、ドル円も113円台半ばから114円台半ばへ急上昇しました。
また、NYダウは4営業日連続で最高値を更新、92.25ドル高の20,504.41で終了しています。
昨晩は他にもFRB関係者の発言が相次ぎ、リッチモンド連銀総裁は失業率は持続可能な最大限と一致しているとし、次の利上げは早めに実行するべきだと述べ、ダラス連銀総裁は2017年の米経済はかなり力強く、早めに緩和を解除すべきだと考えると述べています。
一方でアトランタ連銀総裁は利上げを3月に実施する説得力のある理由は見当たらないと3月利上げには否定的な見方を示しました。
尚、昨晩発表となった1月の米生産者物価指数は前月比0.6%上昇、事前予想の0.3%を上回っています。
昨晩は他に北朝鮮の金正男暗殺のニュースが流れましたが、市場への影響はありませんでした。
米経済へ楽観的な見通しと米株の上昇を背景に本日の日本株は反転が期待されます。
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