過去5年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き9

上図はオセアニアの株価指数推移ですが、トランプラリー後の日米欧の株価上昇度合いと比較すると、オセアニア株式が冴えない動きになっています。

過去5年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き9

過去5年間の豪州株式・NZ株式及び為替の動き9

(1)	豪州株価指数とNZ株価指数推移(2016年12月23日現在)

(1) 豪州株価指数とNZ株価指数推移(2016年12月23日現在)

トランプラリーに乗れず冴えないオセアニア株式

上図はオセアニアの株価指数推移ですが、トランプラリー後の日米欧の株価上昇度合いと比較すると、オセアニア株式が冴えない動きになっています。
豪州株は最近になり幾分上昇度合いを強め、2015年2月高値(終値ベースで指数は5,929で現在は5,628)からの抵抗線(青色)を上抜き、現在は高値と顔を合わせに行く流れになっています。一方でNZ株価指数(オレンジ色)は最初のサポートラインを切ってから、トランプラリーには乗れずに下落トレンドを食い留めただけとなっています。結果、NZ株対豪州株(グレー色)はNZ株<豪州株となり、2014年から切り上げっているNZ株高トレンドのサポート(グレーライン)の下限ギリギリまで下落しています。このサポート切ると投資資金はNZドル⇒豪州ドルに傾き易くなります。

(2)豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比

(2)豪ドル/NZドル為替推移(青)と2国間株価指数比

(オレンジ:上図灰色の逆数すなわち「豪州株÷NZ株」で表したもので、上方が豪州株高、下方がNZ株高、為替対比のトレンド見るために逆数としました。)

上図(2)の株価指数比(オレンジ色の折れ線)は図(1)のグレーの折れ線の逆数を使い、青の為替(豪ドル対NZドル)の方向性に合わせています。上方が豪州高(為替・株共)、下方がNZ高になります。
2015年2月以降、両者の相関が薄まってきていましたが、再度接近を始めています。もう少しオレンジ色が上向きになると、為替も現状の横這いから、豪ドル>NZドルになる可能性がでてきそうです。

その為替ですが、前回(11月22日の豪州株式・NZ株式及び為替の動き8)の見通し内で「…豪ドル高値が1.0755までで最初の抵抗線に阻まれ下落しました。一方で、下値は1.0320NZドルを確りと守っており、仮に抜けても1.0250〜60NZドルのサポートは非常に強くなっています。尚、目先のサポートは1.0390〜1.04NZドルにあります。まだ大きなレンジ1.0320〜1.0760NZドルで収まるとみています。」としましたが、この1か月間は1.0402〜1.0612レンジになり、下限は1.0390〜1.04NZドルのサポートに守られました。

上値は150ポイント程度低い位置に留まりましたが、依然大きなレンジは守られています。基本的に1.0320〜1.0760NZドルレンジは有効ですが、現在は1.0390〜1.0460NZドルの3角保合いに収斂してきており、どちらかに抜け易くなっています。下限を切れた場合は1.0310〜20NZドル、1.0230NZドルの順にサポートあり、下値を確認する動きになります。一方で上限越えると、1.0620NZドル、1.0760〜70NZドルに抵抗線あります。後者を抜けると豪ドル高のトレンドを作りそうです。また、豪州株>NZ株の流れが今以上に明確になれば、豪ドル高の可能性が高まります。(12月27日14:50現在、1豪ドル=1.0431NZドル)(前回は11月22日掲載)

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