タイトル:豪ドル/円、短期は調整局面入り。中期は強気を維持。
14日のFOMC後、豪ドルはアメリカの利上げ継続観測が強まり長期金利が上昇、対米ドルでの下落基調が継続中です。また、豪ドル円についても88円の壁を越えられずに87円(訂正×77円)台半ばから反落しており、短期的には87円(訂正×77円)台で目先天井を付けた可能性が高くなっています。オーストラリア経済に大きな不安材料はありませんが、“トランプラリー”の余波が残っており、強いアメリカを意識した米ドル全面高の流れの中で、暫くは反発力の鈍い展開となることが予想されます。
チャートを見ると、日足は12/20の陰線が85円割れを見て短期トレンドに変化が生じ始めています。現状は85.09にある21日移動平均線を守っており、調整的な下げに留まる可能性を示していますが、日足の形状が悪化していることから、もう一段押すと見られます。また、当面は反発余地が限られ易く、86.30〜86.60ゾーンが強い上値抵抗として働く可能性が高いと見られます。一方で、週足、月足は調整下げの範囲内に留まっており、82〜84円ゾーンに強い下値抵抗があり、落ち着きどころを探る動きが強まると見られます。短期は豪ドルやや弱気、中・長期は豪ドルの押し目買いを支持しています。日足の上値抵抗は86.40-60に、下値抵抗は84.00±10銭、82.00-10にあります。
一方週足は、6週連続陽線引けとなりましたが、直近の週足の上ヒゲが長く、実体の小さいものとなり、上値トライに失敗した形で越週しています。今週はこの流れを受けて下値トライの動きが先行していますが、下値を切り上げる流れを変えておらず、この週足ベースで見た強い下値抵抗が82.00-20に、月足の抵抗が80円台にあることから、押しは再び買い場となる可能性も高いと見られます。一方で88〜90円ゾーンは超長期的な上値抵抗ゾーンにあたっており、反発に転じても90円台乗せはまだ難しいでしょう。31週、62週移動平均線は79.29と81.84にあり、中・長期トレンドは豪ドル強気の流れにありますが、31ヵ月移動平均線が88.31に位置していることから、88円超えは大きな壁となる可能性があります。
豪ドル/円【週足】:(12/21現在31週移動平均線は79.29に62週線も81.84にあり、短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにある)
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