ユーロ円 下値リスクがやや高い状態(24/9/4)

米ISM製造業景況指数や、建設支出が弱かったことから長期金利が低下し、ドルが一段安となる中でユーロ円は160円台後半まで小幅続落して引けました。

ユーロ円 下値リスクがやや高い状態(24/9/4)

下値リスクがやや高い状態

昨日の東京市場では植田日銀総裁が経済諮問委員会で「物価見通しが実現なら引き続き政策金利の引き上げ、金融緩和の度合いの調整を進めて行く」と利上げ継続姿勢を示したことから円買いが優勢となり、ユーロ/円は162円台半ばから161円台半ばまで下落しました。
この流れを受けて海外市場でも上値の重い展開となり、NY市場で発表された米ISM製造業景況指数や、建設支出が弱かったことから長期金利が低下し、ドルが一段安となる中でユーロ/円は160円台後半まで小幅続落して引けました。

下値リスクがやや高い状態

チャートを見ると、直近の日足は安値圏で引ける陰線引けとなり、単体では下値リスクの高いものです。現状は7/11に付けた175.42を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置を保っていますが、160円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクがやや高くなります。
さらに159円を割り込んで越週した場合は、2022年3月に付けた124.40を基点とする中・長期的なサポートラインを下抜けて、新たなユーロ下げトレンド入りの可能性が高くなります。足元では下値リスクがやや高い状態ですが、162円台に戻して終えれば下値リスクがやや後退、162.50-60の抵抗を上抜けて終えれば、調整下げに留まった可能性が高くなり、上値トライの流れに戻します。
上値抵抗は161.10-20,161.60-70,162.10-20,162.50-60に、下値抵抗は160.40-50,160.00±10銭、159.60-70にあります。

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