上値の重い展開。下値抵抗も守った状態
昨日の海外市場では米ケースシラー住宅価格指数(20都市)が前月比+6.47%と市場予想を上回りましたが、伸びの鈍化が認められたこと、消費者信頼感指数は市場予想を上回りましたが、同時に発表されたリッチモンド連銀製造業指数が予想を下回り、ドル売りに繋がりました。
一方、ユーロは欧州市場で発表された独第2四半期GDP(確報値)が▼0.1%と速報と変わらなかったものの、マイナス成長が確定としたことで、ユーロの上値が重くなり、ユーロ/円は欧州市場からじり安の展開となり、161円台後半から160円台後半まで下落して引けました。
チャートを見ると、直近の日足は実体が小さく上ヒゲの長い陰線引けとなりました。前日足とは逆に上値トライに失敗しており、不安定な状態にあります。また、上値も切り下げており、反発余地が限られ易い状態です。
160.50〜159.50ゾーンに強い下値抵抗が散在しており、急落地合いにも繋がり難いと見られますが、全て下抜け、さらに158円を割り込んで終えた場合は2022年3月に付けた124.40を基点とする中・長期的なサポートラインも下抜けて、新たな下落トレンド入りの可能性が高くなります。
逆に日足が163円台に乗せて引ければ上値を切り下げて来た流れからしっかり上抜けた形となり、上値余地が拡がり易くなります。
上値抵抗は161.60-70、162.00-10,162.50-60,163.00-10に、下値抵抗は160.50-60,160.00-10,159.60-70,159.10-20にあります。
オーダー/ポジション状況
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