172.80超えで終えれば下値リスクが後退。169円割れで新たな下落リスクが点灯
直近の日足は、値幅も実体も小さい陽線で終え、小幅続伸して終えています。上値トライの可能性に繋げていますが、上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクがより高い状態です。
一方、下値も、5月に付けた164.02を基点とする短期的なサポートラインが170.30-40に位置しており、実体ベースでこれを守っていることや、これを下抜けた場合でも昨年12月に付けた153.23を基点とするやや中期的なサポートラインの下値抵抗が169円台半ばに位置しており、169円を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となり、トレンドも大きく変化しません。
また、172円台を回復して引けた場合は7/11に付けた175.42を直近高値として上値を急角度で切り下げて来た流れから若干上抜けて下値リスクが軽減されます。
3手前の大陰線の実体(寄り付き:172.64)をしっかり上抜けて終えれば、この大陰線の値幅を切り返して調整下げが一巡した可能性が生じます。さらに174.50超えで終えた場合は“ユーロ強気”の流れに戻します。
逆に169円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して168.00-10にある強い横サポートをトライする動きへ。168円も割り込んだ場合は、新たな下げトレンド入りとなり、2023年3月に付けた138.83を基点とする長期的なサポートラインの下値抵抗をトライする動きへ。この下値抵抗は165円台後半に位置しています。
日足の上値抵抗は171.90-00,172.60-70,173.40-50,174.00-10に、下値抵抗は、170.80-90,170.30-40,169.50-60にあります。21日移動平均線は172.69に位置しており、上値を抑え込んだ状態ですが、120日、200日線は166.63と163.73に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
一方週足を見ると、2週連続陰線引けとなり、上値を切り下げていますが、昨年12月に付けた153.23を基点とするサポートラインが170.00-10に位置しており、直近の陰線がこれに跳ね返されています。短期的には下値リスクが高いものの、下値抵抗を下抜けておらず、調整下げの範囲内に留まった状態です。
但し、170円を割り込んで越週した場合は、調整下げに留まらず、一段の下落リスクが生じます。この場合は169.40-50,168.00-10の横サポートを切り崩しつつ昨年3月に付けた138.83と12月に付けた153.23を結ぶサポートラインが位置する165円方向への新たな下落リスクが生じます。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は172.20-30,172.80-90,174.00-174.20に、下値抵抗は170.00-10,169.40-50,168.00-10,165.60-70にあります。
31週、62週移動平均線は164.94と160.94に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを維持しています。
上値は、171.90-00にやや強い抵抗がありますが、これをクリアした場合は172.30-40,172.60-70の抵抗をトライする動きへ。172.80超えで終えた場合は下値リスクが後退して、173.10-20,173.40-50,174.00-10,174.50-60にある抵抗をどこまでクリア出来るかトライする動きへ。全てクリアして終えた場合は“ユーロ強気”の流れに戻して175円超えトライの動きが強まり易くなります。
下値は、先週末の値動きの中で169.80-90に軽い抵抗が出来ています。この下の、170.30-40,170.00-10,169.50-60,169.00-10に強い抵抗がありますが、全て切り崩して終えた場合は新たな下落リスクが生じて168.00-10にある一段と強い抵抗をトライする動きへ。168円も割り込んで終えた場合は、中期的な下値抵抗ポイントである165〜166円台まで下落余地が拡がり易くなります。
オーダー/ポジション状況
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