上値余地を探る動き、下値リスクを残した状態
昨日の海外市場では、NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことや、フィラデルフィア連銀総裁が年内1回の利下げが適当とのややタカ派的な姿勢を示したことから、長期金利が上昇し、ドルが対円を中心に上昇したことや、仏選挙に関して極右政党ルペン氏が、選挙に勝利してもマクロン大統領の辞任を求めず協力して行くとの姿勢を示したことから、政治不安が緩和してリスク回避の円買いも後退、ユーロ/円は反発して引けました。
チャートを見ると、直近の日足は下ヒゲがやや長く、高値圏で引ける陽線で続落を食い止めています。下値トライに失敗した形となったことから、上値余地を探る動きが先行すると見られますが、上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。170円台に乗せて終えれば6/3に付けた170.89を直近高値とする短期的なレジスタンスラインを上抜けて、下値リスクがやや後退、170.60-70の抵抗を実体ベースで上抜けて終えれば、調整下げが一巡した可能性が高くなり、“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。逆に可能性がやや低いものの、167円を割り込んで終えた場合は昨年12月に付けた153.23を基点とするやや中期的なサポートラインを下抜けて新たな下落リスクが生じます。
ユーロ円日足
オーダー/ポジション状況
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