豪ドル/円、短・中期ともに強気を維持。88円超えの長期的な抵抗をトライする動きへ。
14日のFOMCでは予想通り0.25%の利上げが決定されましたが、来年の利上げ予測が年2回程度から3回程度となったことを受けて米ドル金利が上昇、豪ドルは対米ドルで急落しています。一方豪ドル/円については日米金融政策やファンダメンタルズ格差を受けた円売りに円の独歩安となる中、豪ドルの続伸に繋がっています。オーストラリア経済については住宅市場にやや陰りが見られる以外は引き続き緩やかな拡大基調に変わりありません。15日に発表された11月の失業率も5.7%と市場予想の5.6%より悪化しましたが、新規雇用者数が3万9000人増と市場予想の1万7500人増を大きく上回っています。
チャートを見ると日足は陽線を繋げて下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは非常に強いトレンドを維持しています。また、86.50-60にあった日足の抵抗もクリアしており、一段の上昇の可能性が点灯しています。短期トレンドは85円割れで終えた場合は下値リスクが点灯しますが、82円割れを見ない限りニュートラルな状態を維持します。日足の上値抵抗は、87.70-80に、下値抵抗は85.90-00、85.10-20にあります。21日移動平均線は84.14にあり、短期トレンドをサポートしていますが、乖離率が若干大きくなり始めています。
一方週足も5週連続陽線引けとなり、短・中期トレンドが強い状態を維持していることが見て取れます。週足の上値抵抗が86.30-40にありますが、現状はこれを上抜けて推移しており、88円台の中・長期的な上値抵抗をトライする可能性が高くなっています。但し、可能性がまだ低いと見ますが85円割れで越週した場合は、一旦調整局面入りの可能性が点灯します。週足の下値抵抗は85.90-00と85.00-10に、上値抵抗は87.60-70と88.10-20にあります。
1週、62週移動平均線は79.13と81.88にあり、全てを上抜けて中・長期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。但し、31ヵ月移動平均線が88.36に位置していること、88〜90円ゾーンは長期的な上値抵抗ゾーンとして働く可能性が高いことから、88円台の抵抗をクリアし切れずに越月する可能性にも注意が必要でしょう。
豪ドル/円【週足】:(12/14現在31週移動平均線は79.13に62週線も81.88にあり、短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにある)
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