豪州11月失業率結果(2016年12月15日)

11月豪州失業率は以下の通りとなり、就業者数は予想を上回ったものの、失業率は悪化しました。功罪相半ばで、発表後の豪ドル対米ドルはほとんど小動きでした。

豪州11月失業率結果(2016年12月15日)

オーストラリア 11月失業率結果

オーストラリア 11月失業率結果

11月豪州失業率、就業者数は予想を上回ったものの、失業率は悪化しました。功罪相半ばで、発表後の豪ドル対米ドルはほとんど小動きでした。

オーストラリア 11月失業率結果 2枚目の画像

さて就業者数からみていくと、11月の就業者数は10月より39,100人増加しました。内数では、フルタイム雇用者が39,300人増加し、パートタイムが200人減少しました。雇用内容は非常に良くなっています。単純に考えると可処分所得増となります。

オーストラリア 11月失業率結果 3枚目の画像

また失業者は失業者が増加していますが、フルタイムへの就業者増で、潜在失業者が求職したものと見られます。失業率では悪化しますが、雇用状況は改善傾向を示しています。
失業率は5.7%と0.1%悪化しました。前月の数値は修正されず5.6%のままとなっています。
労働参加率は+0.2%となり64.6%、月間全労働時間は1040万時間減少し16億6330万時間となりました。(11月は1日少ないので仕方ないことと思われます)

豪ドル/米ドルは発表前に0.7386米ドル付近で推移していましたが、発表後は0.74米ドル台を回復しています。値幅が僅かとなりこの指標での反応は薄かった様です。
豪ドルは米FOMC発表前に0.75米ドル付近で推移していましたが、FOMCでの利上げ後には0.74米ドル割れまで豪ドルが売られており、この失業率は持ち高調整の買い戻しになった様です。内容的には悪い材料ではなかったので、豪ドルが好感されました。
まだ米ドル全面高の流れは変わっていないので豪ドルも弱い状態続き、対円での豪ドル高により下落幅が少なくなっていると思われます。豪ドルの基調弱い中、まだ暫く0.7320〜0.7580米ドルレンジとなります。(1豪ドル=0.7424米ドル、12月15日11時18分現在)

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