政治的な不透明性の中で(2016年12月12日)

ドイツやフランスなど欧州主要国の総選挙

政治的な不透明性の中で(2016年12月12日)

ユーロドル:12月12日のファンダメンタル分析

ECBがモンテパスキの資本増強延長を拒否したことからユーロ売りとなり安値1.0531レベルとへとイタリア国民投票直後の安値(1.0505)に近づいた後に、やや戻しての引けとなりました。ユーロドルは、ECB理事会後の反発を挟んだことから逆に売りやすい流れとなったところに、ドル円でのドル高の流れやモンテパスキからイタリア金融機関全般の懸念へと広がったことで、あらためて政治経済ともにイタリア発のユーロリスクが認識される結果となりました。

ユーロドル:12月12日のテクニカル分析

ユーロドルは2015年安値が1.0463と近い位置にあり、同水準を抜けると目立ったサポートが無いため多くの参加者が1.05割れと同安値のトライを考えていて、ECB理事会も経過したことから早晩強い安値をトライするという見方が支配的です。ただ、1.0500にはオプションも含めて買いもストップも交錯していそうですから、簡単にはトライしきれない流れはしばらく続きそうです。本日は1.0510レベルをサポートに、1.0570レベルをレジスタンスとする流れでしょう。

ユーロ円は、ドル高の流れの中でややドル円でのドル買いが強かったことから、終日じり高の動きとはなりましたが方向感が出ているほどではありません。ドル円はテクニカルに、ユーロドルは1.05の節目間近と足踏みしやすい地合いとなってきましたから、ユーロ円も方向感は出にくい状況にあります。本日は121円台後半を中心としたもみあい、121.30レベルをサポートに、122.10レベルをレジスタンとします。

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