ユーロ円 テクニカル週報(2024年4月第3週)

直近の週足を見ると、上下にヒゲのある陰線引けとなり、前週の陽線の値幅を切り崩して越週しています。

ユーロ円 テクニカル週報(2024年4月第3週)

上値トライに失敗。162円を割り込んで終えた場合は一段の下落へ。

159円を割り込んで終えた場合は中期トレンドも変化。

165円台に乗せて終えれば“強気”に変化。

ユーロ円日足

ユーロ円日足

直近の日足は値幅のやや大きい陰線引けとなり、単体では下値リスクの高いものですが、この足の下ヒゲが長く、下値トライにも失敗した形となったことや162.00-10の日足の抵抗を下抜けておらず、調整下げの範囲内に留まっていることから、反発に転ずる可能性を残した状態です。但し、162円を割り込んで終えた場合は、下値余地がさらに1〜2円程度拡がり易くなります。159.60〜160.30ゾーンに一段と強い下値抵抗がありますが、これを切り崩して159円も割り込んで終えた場合は短期トレンドが“ユーロ弱気”に変化して155〜156円方向への一段の下落リスクが生じます。

逆に162円台の抵抗を守り切って164.50超えで終えれば調整下げが終了した可能性が点灯、165円台に乗せて終えた場合は、“ユーロ強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は163.60-70,164.00-10,164.30-40,165.10-20に、下値抵抗は162.00-10,160.90-00,160.30-40,159.60-70にあります。21日移動平均線は163.86に位置しており、この下に入り込んで、下値リスクが点灯中です。しかし、120日、200日線は160.82と159.46に位置しており、下値抵抗として働いた状態です。

ユーロ円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)

ユーロ円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)

一方直近の週足を見ると、上下にヒゲのある陰線引けとなり、前週の陽線の値幅を切り崩して越週しています。単体では下値リスクがより高いものですが、昨年12月に付けた153.23を起点として下値を切り上げる流れには変化なく、また週足の形状も崩れが認められず、調整的な下げに留まった状態です。この週足サポートは162.00-10にありますが、これを割り込んで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。さらに159.40-50の週足の抵抗を下抜けて越週した場合は、2023年3月に付けた138.83を起点とする中期的なサポートラインを下抜けたことにより、中期トレンドに変化が生じて153〜154円方向への新たな下落リスクが生じます。

逆に今週の週足ベースで見た強い上値抵抗が164.20-30にありますが、これを上抜けて164.50超えで越週すれば下値リスクが後退、165円台に乗せて越週した場合は“ユーロ強気”の流れに戻して上値余地がさらに拡がり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は164.20-30,165.00-10,167.10-20に、下値抵抗は162.00-10,160.00-10,159.40-50,157.80-90にあります。31週、62週移動平均線は160.09と155.30に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

上値は、163.30-40に軽い抵抗が、163.60-70,164.00-10,164.20-30,164.40-50に強い抵抗がありますが、全てクリアして164.50超えで終えれば“ニュートラル”な状態に戻して下値リスクがやや後退、165.10-20の抵抗をクリアして165円台に乗せて終えれば調整下げ終了の可能性が高くなり、一段のユーロ上昇に繋がり易くなります。下値は、162.50-60,162.20-30,162.00-10に強い抵抗がありますが、162円台を割り込んで終えた場合は、下値余地がもう一段拡がり易くなり、161.40-50,161.00-10,160.60-70,160.30-40,160.00-10にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。さらに日足が159円を割り込んで終えるか、週足が159.40-50の抵抗を下抜けて越週した場合は中期トレンドの変化に要注意。

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