3. 豪ドル円86円台に強い抵抗あり（2016年12月第二週）

豪ドル円86円台に強い抵抗あり（2016年12月第二週）

オーストラリア準備銀行は12/6政策金利を現行の1.5％に据え置くことを決定しました。

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豪ドル円86円台に強い抵抗あり（2016年12月第二週）

豪ドル/円、短・中期ともに強気を維持。86円台に強い抵抗あり。

政策金利据え置き、GDPは予想外の低下

オーストラリア準備銀行は12/6政策金利を現行の1.5％に据え置くことを決定しました。その背景には内需を中心とする国内経済の底堅さに加えて、中国や先進国の足元の経済が比較的安定している状況にあり、外部からのリスク要因も軽減されていることがあると見られます。一方で、7日に発表された第3四半期GDPがクイーンズランドの大洪水の被害を受けて市場予想の▼0.1％に対して▼0.5％となったことはやや意外な結果となっています。一時的なものとみられており、成長率も3％台を維持していますが、直近の住宅関連指数が弱かったことには注意を払う必要がありそうです。為替相場についてはトランプ効果を受けたドル高の恩恵を受けて対ドルでは大きく下落したものの、対円では円の独歩安の影響で豪ドル強気の流れに変化が認められません。

短・中期トレンドは“豪ドル強気”

日足は下値を切り上げる流れを維持しており、引き続き短期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。この日足の下値抵抗は84.00-10にありますが、これを割り込んで終えた場合は、短期トレンドが変化して82〜84円ゾーンに入り込む可能性が点灯します。日足の上値抵抗は85.50-60と86.10-30にあります。また、21日、200日移動平均線は83.03と80.13に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。

86.30-40に週足の上値抵抗

週足も4週連続陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げる流れを維持しています。また、2手前の大陽線が62週移動平均線をしっかりと上抜けており、中期的な強い上昇トレンドに入っていることを示しています。今週も週初から上値トライの動きが先行していますが、86.30-40に週足の上値抵抗が控えており、短期的にはこれにぶつかる可能性にも注意する必要がありそうです。但し、86.50超えで越週した場合は87.60〜88.10ゾーンにある長期的な上値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。週足の下値抵抗は83.80-00にありますが、これを割り込んで越週した場合は、下値リスクが点灯します。可能性がまだ低いものの、82円割れの越週となった場合は、週足の形状が悪化して中期トレンドが変化します。31週、62週移動平均線は78.85と81.89にあり、中・長期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。

豪ドル/円、短・中期ともに強気を維持。86円台に強い抵抗あり。

豪ドル/円【週足】：（12/7現在31週移動平均線は78.85に62週線も81.89にあり、短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにある）

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