上値余地が限られる可能性
昨日の海外市場では、主要な経済指標の発表がありませんでしたが、FRBによる利下げ先送り観測が強まる中で、メスタークリーブランド中銀総裁が5月の会合での利下げの可能性が低いとの見方を示したことから、米10年債利回りが一時4.4%台まで上昇しドル買いがやや優勢となりました。
しかし、JOLTS(米雇用動態調査)の1月分が下方修正されたことや2月米耐久財受注改定値も+1.3%に下方修正されたことなどからドルは対欧州通貨で弱含みの展開となり、ユーロ/円は小反発して引けました。
直近の日足を見ると、小陽線で終え続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れに変わりなく、下値リスクがより高い状態です。162.00-10にやや強い下値抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は160〜161円台までユーロの下落余地がさらに拡がり易くなります。
上値抵抗は163.40-50,163.70-80,164.20-30に、下値抵抗は162.70-80,162.40-50,162.00±10銭にあります。
164.70超えで終えれば下値リスクがやや後退、165.20-30の抵抗を上抜けて終えれば“ユーロ強気”の流れに戻します。
ユーロ円日足
(移動平均線 赤:21日、青:120日、緑:200日)
オーダー/ポジション状況
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