ユーロ円 テクニカル週報(2024年3月第4週)

日足は2手連続陰線引けとなり、上値を切り下げています。

ユーロ円 テクニカル週報(2024年3月第4週)

“ユーロ強気”を維持。163円を割り込んで終えた場合は調整下げ局面入りへ。

165円台に乗せて終えるか、164円超えの越週で一段高へ。

ユーロ円日足

ユーロ円日足

日足は2手連続陰線引けとなり、上値を切り下げています。短期トレンドは強い状態を保っており、調整下げの範囲内に留まっていますが、直近の日足が下げエネルギーのやや強いものであることから、もう一段下押す可能性があります。
現状は163.50-60、163.00-10の日足の下値抵抗を守って終えていますが、全て下抜けて終えた場合は調整下げの動きが強まって下値余地が162.00前後まで深くなる可能性が生じます。調整下げに留まるなら押しは深い場合でも161.00±10銭を大きく下抜けない可能性が高いと見られますが、160円割れで終えた場合は短期トレンドの変化に要注意。

逆に、日足が165円台を回復して終えるか、週足が164円台に乗せて越週すれば、ユーロ強気の流れが継続して、上値余地を探る動きが継続します。日足の上値抵抗は164.60-70,165.20-30,166.00-10,167.10-20に、下値抵抗は163.50-60,163.00-10,162.00±10銭、161.40-50にあります。21日、120日、200日移動平均線は162.70,160.11、158.92に位置しており、短・中期トレンドともに“強気”の流れを維持しています。

ユーロ円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)

ユーロ円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)

一方直近の週足は、寄り付き安値の陽線引けとなり、続伸して越週しましたが、この陽線の上ヒゲが長く上値トライに失敗して押し戻された形となっており、単体では上値余地が限られる可能性が高いものです。寄り付き安値の陽線は翌週も下げ渋る傾向が強いものですが、この陽線の値幅(安値161.96)を下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯します。この場合でも中期トレンドが強い状態にあり、160円台までの下げは調整下げの範囲内となります。
但し、159円を割り込んで越週した場合は、中期トレンドも変化して155円方向への新たな下落リスクが生じます。逆に、この陽線の上ヒゲ部分に実体を置く陽線引けとなった場合は強気の流れを維持して一段のユーロ上昇に繋がり易くなります。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は163.50-60,165.10-20,167.00-10に、下値抵抗は162.90-00,161.90-00,161.00-10,160.00-10にあります。31週、62週移動平均線は159.55と154.21に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

上値は、164.00-10に軽い抵抗が、164.20-30,164.60-70,165.20-30にやや強い抵抗が出来ていますが、全てクリアして165円台に乗せて終えれば、調整下げが一巡した可能性が高くなり、一段のユーロ上昇へ。
下値は、163.50-60,163.00-10に日足の下値抵抗がありますが、全て下抜けた場合は162.60-70,162.40-50,162.00±10銭、161.50-60,161.00-10にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。調整下げに留まるなら押しは深い場合でも161円台を大きく下抜けない可能性が高くなりますが、160円も割り込んで終えた場合は、新たな下落リスクに注意が必要となります。
159円割れで越週した場合は短・中期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。

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