ドル円111円台まで上昇後やや調整(2016年11月21日)

週明けの東京市場でドル円はドル買いがやまず、朝方約半年ぶりに111円台に乗せました。

ドル円111円台まで上昇後やや調整(2016年11月21日)

ドル円111円台まで上昇後やや調整

週明けの東京市場でドル円はドル買いがやまず、朝方約半年ぶりに111円台に乗せました。午前中日経平均も18,000円台を回復、その後は方向感をなくして、売り買いの交錯する展開となりました。日経平均の終値は138円高の18,106円と10ヶ月半ぶりの高値、ドル円は昼過ぎに高値111.19をつけた後はやや調整し、海外時間に入ってからは110円台後半での取引となっています。

ドル円は大統領選当日の11月9日トランプ氏の優位が明らかになった時点の急落時の安値が101.20からわずか8営業日でほぼぴったり10円上昇し、足踏みしたことになります。
上げ幅からいっても、今週23日の日本の祝日と欧米市場の24日以降の感謝祭で市場が薄くなる状況から考えても、いったんは調整が入りやすい局面と考えられ、市場では警戒感が強まっています。

一方で、ここまで一本調子でのドルの上昇が続いたことから、戻り局面では買い遅れたドルに対しての実需の買いの意欲も強く、また、米金利も高止まりしていることも支援材料となって、ここに至っても予想以上に底堅い相場が続いていて、先行き不透明です。

今朝方発表となった本邦10月の貿易収支は4,962億円の黒字、市場予想の6,100億円の黒字は下回ったものの、二ヶ月連続の黒字となりました。
ただ、原油安と先月までの円高の影響が大きく、自動車・鉄鋼を中心に輸出も振るわない状況となっています。前年比で輸出は10.3%減、輸入は16.5%減、欧州向けは赤字に転落しています。
序盤の欧州株価指数先物は弱含みで推移、今晩22:00からフィッシャーFRB議長の講演、22:30からはシカゴ連銀全米活動指数の発表があります。

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