ユーロドル、1.07近辺で材料待ち (11/9夕)

9日の東京市場でユーロドルは、1.07近辺での小動き。

ユーロドル、1.07近辺で材料待ち (11/9夕)

ユーロドル、1.07近辺で材料待ち

9日の東京市場でユーロドルは、1.07近辺での小動き。朝方、1.0710レベルで取引が始まったユーロドルは、日中1.0702-16の狭いレンジでの取引に終始。夕刻欧州勢参入後は日中低下した米長期金利が反発したことで1.07を割り込み、東京時間18:30現在は1.0703レベルで取引されています。

昨晩海外市場では、ECB関係者の発言に米長期金利の低下と欧州株の堅調に、欧州序盤の1.0659の安値から米国時間に1.0716まで急伸し1.0709レベルで東京時間につないでいます。

テクニカルにはユーロドルは、引き続き一目均衡表の「雲」の中、21日線の上、90日線の下で推移、方向感に欠けるチャート形状です。

序盤の欧州主要株価指数は、おおむね堅調推移。今晩この後は、22:30に米新規失業保険申請数の発表が予定されています。また、明日未明の26:30にラガルドECB総裁が、28:00にはパウエルFRB議長がそれぞれ講演予定で、内容に注目が集まります。

尚、夕刻日銀植田総裁はFinancial Times紙のインタビューに応じています。「輸入物価の上昇の影響を取り除くと、未だ2%の物価目標へは距離があり、緩和政策を続ける」との内容に新味はなく、為替についても「ファンダメンタルズに沿ったものであるべき」と従来の見解を繰り返したのみですが、記事のタイトルには、「将来的な超緩和政策解除にともなう資産市場の混乱や欧米の債券市場等への影響を、どう考えるか」との質問に対し、植田総裁が「Serious challengeになる」と回答した箇所が採用されており、この記事が欧米市場でどのように消化されるか注意が必要です。

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