豪州9月住宅ローン貸出結果(2016年11月10日)

本日、9月住宅ローン貸出件数が公表され、9月は+1.6%(予想▼1.6%)と大幅に改善し、

豪州9月住宅ローン貸出結果(2016年11月10日)

豪州9月住宅ローン貸出結果

本日、9月住宅ローン貸出件数が公表され、9月は+1.6%(予想▼1.6%)と大幅に改善し、8月は▼2.7%(当初は▼3.0%)に上方修正されました。

豪州9月住宅ローン貸出結果

上図ではトレンド(オレンジ色)的に下降推移を辿っていますが、単月では緑色のゼロを上回り水面上になりました。2016年に入ってからの下降トレンドは脱却できていません。(緑色がゼロ)

豪州9月住宅ローン貸出結果 2枚目の画像

上記数値の元になっている実際の件数推移も下向きとなり、現状ではこの時点の局面よりも現在は更に下げ角度がきつくなっています。GDPベースでの住宅関連は今後も減少傾向が予想されます。(出所:豪州統計局、灰色が季節調整済実数)

豪州9月住宅ローン貸出結果 3枚目の画像

@ 住宅建設によるローン決定件数(2015年央ピークに下降トレンド継続中)

豪州9月住宅ローン貸出結果 4枚目の画像

A 借り換え(ピーク打ち下降トレンド入り)…利下げの影響も浸透し、借り換え需要が年央から減ってきています。

以上より、豪州住宅関連はローン貸出の観点から見ると、住宅関連の成長に陰りが見え始めている印象を受けます。

豪ドル/米ドルは上記指標発表では小動きとなり、あまり材料視されませんでした。
昨日、豪ドルは0.7770米ドルまでの高値ありましたが、結局0.7750米ドル付近の抵抗線に止められて反落しました。これは米大統領選で、トランプ有利の報に円高ドル安の勢い強く、豪ドル/円が82円手前から76円80銭付近まで、数時間で5円以上の円高進展に伴い、対ドルでも豪ドル売りが出て底値0.7580米ドルまで下落し、現在は0.7680米ドル付近で推移しています。11月8日付(豪ドルと米ドルの現在位置)の日足のサポート0.7550〜60米ドルに綺麗に止められました。高値はザラバで抵抗線を抜いているので、豪ドル自体は強い状態を保っていますが、まだ0.7550〜0.7750米ドルのレンジに押し込められています。(11月10日15:30、1豪ドル=0.7679米ドル)

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