米国第2四半期GDP速報値の予想
(今回発表予想)7月27日8時30現在
本日、米国第2四半期GDP速報値及び関連指標が発表されます。発表時間が21時半で、この15分前にECBの金融政策発表、この15分後にラガルドECB総裁の記者会見が予定されているので、結果が揃うと(例えばECBで引き締め継続内容+米GDPやPCEコアが予想以下など、あるいはこの逆)相場の材料視されそうです。米国にとっては重要な経済指標の1つです。
さて、前回1Q・GDPは僅かながらも予想を上回り、+2.0%の比較的堅調な数値になりました。6月のFOMCで公表された2023年のGDPが+1.0%(3月時+0.4%から上方修正)でしたので、今回予想通りなら、下半期で前期比伸び率ゼロでも予想達成になります。ただFRBの予想数値自体あまり芳しいものではありませんが、利上げ継続をしている中での上方修正でしたので、今回予想通りの結果ならFRBにはまずまずとなりそうです。因みにアトランタ連銀GDPナウは昨日修正値が出て2Qは+2.4%となり、今日の数値は上振れの可能性があります。レンジ上限は+3.0%までありますので、想定の範囲内といえます。
上図(2)ではまだ過去のトレンドライン(黒)を回復するまでには至っていません。また昨日のFOMCでは利上げを実施しており、依然として景気よりもインフレ沈静化を優先させていますので、この点からも下半期のGDPは減速が見込まれそうです。
GDP以外では、今回2Q(前期比年率)は個人消費が+1.2%と1Qよりも大きく減速し、PCEコアが+4.0%予想ですので、インフレ高止まりになっています。両数値共に4・5月分は公表済みなので、予想から大きく振れることは無いと思いますので、もしGDPが予想通りなら、個人消費かPCEコアかのどちらの数値に反応するのかを見たいと思います。前者で金利が緩むか、後者で金利が上がるかとなります。
下図はドル円の日足チャートです。流れはドル高になっていますが、5月11日底値からのサポートA(=146円10銭)を切れたことからドル高からの調整入りになっています。再度ドル高の流れを回帰するには、最低でも6月30日高値からの抵抗線B(=143円00銭)を越えることが必要になります。
目先はどこまで下押しできるのかを見ると、3月24日底値からのサポートC(=140円00銭)、同じ起点と直近底値(7月14日)を結んだD(=138円10銭)辺りが押しの目途になります。
万一Dを切れても今年1月16日底値からのサポートE(=134円10銭)があります。
尚、上値はAの抵抗線が強いですが、越えたら高値を結んだF(=146円80銭)があります。AとFはいずれ交差し時間経過でA>Fになります。
(7月27日10:10、1ドル=140円36銭)
オーダー/ポジション状況
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