豪州6月消費者物価指数の予想
(今回発表予想)7月25日7時00分現在
明朝、豪州の6月消費者物価指数(CPI)が発表されます。
前回5月は前年比+5.6%となり、予想を大きく下回りました。7月の豪州中銀金融政策では事前予想通りに据え置きとなりました。
今回6月は+5.4%と小幅の軟化予想になっています。5月時の中銀6月末CPI予想は6.25%でしたので、連続して中銀予想値からは下回ることになります。
7月初の中銀金融政策の記者発表要旨内で、「…豪州のインフレはピークを過ぎ、5月の月次CPI指標は更なる下落を示した。しかし、インフレはまだ非常に高く、暫くの間そこに留まるとみられる。高インフレは人々の生活を困難にし、経済の機能を損なう。貯蓄の価値を蝕み、家計予算を傷つけ、企業にとっては計画や投資をより厳しくし、所得の不平等性をより悪化させる」としており、先々の軟化ペースは弱まりまだ高いインフレが続くとみています。12月末の中銀予想が4.25%ですので、今回予想通りでも残り半年で1.3%の下落が必要になります。
このため一部のエコノミストは、8月の金融政策では利上げの可能性があるとみています。
(1)消費者物価指数の前年比推移
赤は5月時中銀の6月インフレ予想6.25%
緑は同12月予想4.25%、青の矢印は今回発表分
上図(1)をみると、6月CPIは中銀予想の赤い線を下回ってきています。昨年12月がピークの8.4%、1月が7.4%でしたが、今年1月からの下落幅2%程度があれば12月には予想を達成することになります。しかしながら、上記の中銀金融政策では高止まり傾向になりそうとの見立てですので、緑のラインにどの様な形で接近するのかタイミングにより利上げがあり得そうです。
(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較
青の矢印が今回発表分
上図(2)を見ると、中銀は7月の金融政策でOCRを据え置きました。中銀の様子見判断は頷けるところです。
豪ドル米ドル相場はシカゴポジション395をご参照願います。昨日のレンジは0.6715〜56と小幅レンジの推移になり、終値は0.6732でした。まずは目先のサポート0.6660と抵抗線0.6820を見ておきます。豪ドルが弱い中で、万一予想レンジを下回るCPIになると8月の中銀金融政策でも据え置き予想が市場に広がりそうです。ただCPIが予想通りになれば、次はFOMC待ちになりそうです。
(7月25日10:00、1豪ドル=0.6733米ドル)
オーダー/ポジション状況
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