豪ドル/円、短期は“弱気”。92円割れの越週で新たな下落リスクが点灯。
26日に発表された豪4-6月期CPIは前期比0.8%、前年同期比6.0%と市場予想を下回りインフレ鎮静化の兆しを示しました。これを受けて、豪ドルは対米ドル、対円で売りが優勢となりました。また、28日に発表された豪4-6月期の卸売物価指数は前期比0.5%、前年同期比3.9%で、これも低下傾向を示しました。また6月の小売売上高は市場予想に反して▼0.8%となり、豪ドルは対米ドル、対円で売りが優勢となりました。今週は良好な米経済指標を受けて豪ドルが対米ドルでじり安の展開となりましたが、対円では28日の日銀金融政策決定会合で、YCCの運用面での修正を決定したことから、円が買われ豪ドルは対円で急落しています。
チャートを見ると、日足は3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、この日足の下値抵抗は93.00-10にあります。日銀の金融政策化合決定以降、値動きではこれを下抜けており、下値リスクが点灯中です。一方上値も、6/19に付けた97.67を直近高値として上値を切り下げる流れに変わりありません。値動きが収縮しつつあることから、一方向へ動き出す可能性に注意が必要です。93円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、92円台を割り込んで終えた場合は90円方向への新たな下落リスクが生じます。逆に95円台を回復して引ければ下値リスクがやや後退、96.00超えで終えれば“豪ドル強気”に変化して上昇余地が拡がり易くなります。日足の上値抵抗は94.00-10,94.90-00,95.70-80に、下値抵抗は92.50-60,92.00±10銭、90.40-50にあります。21日移動平均線は95.13にあり、これを下抜けて下値リスクが点灯中ですが、120日、200日線は91.89,91.94に位置しており、短期的な下値抵抗として働く可能性を示しています。
一方直近の週足は小陽線で終えていますが、上値を切り下げる流れから上抜けきれておらず下値リスクを残した状態です。今週は上値抵抗にぶつかって反落しており、下値トライの動きが強まっていますが、3月に付けた86.06を基点として下値を切り上げる流れをかろうじて守った状態です。この週足サポートは92.60-70に位置しており、これを割り込んで越週した場合は下値リスクが点灯します。週足ベースで見た上値抵抗は95.00-10,96.00-10に、下値抵抗は92.60-70,92.00-10,90.00-10にあります。31週、62週移動平均線は91.61と92.60に位置しており、中期トレンドをサポート中ですが、92円割れで越週した場合は一段の下落へと進む可能性があります。
7/27現在、31週移動平均線は91.61に、62週線は92.60にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2023.07.31
A$シカゴポジション(23/7/31)
先週締日までの4通貨は、円以外は小幅の動きに留まりました。円はポジション調整となり、一段と円ショート(ドルロング)を減らしています。その他3通貨は様子見でした。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。