ユーロ圏・米国の7月PMI景況指数速報値
本日、ユーロ圏及び米国の7月PMI指数速報値が発表されます。前回6月分は製造業が欧米共に予想より悪化、サービス業は欧州で予想以下、米国がやや上回る結果となりました。それでも欧米共に製造業は50未満で変わらず、サービス業は50を越えているものの、かろうじて50台前半でした。
今回7月は概ね前月比横這いとなっており、欧米共に製造業が依然として50未満のまま、サービス業がやや50越えの状況は変わっていません。今週の金融政策では欧米共に利上げ予想になっているので、この数値の改善見込みは先延ばしになりそうです。
為替市場は2週間前の大幅なドル安から、再度米国利上げに関心が戻り、ドルが買い戻されています。市場は両地区共に8月以降の利上げを示唆する内容があるか否かに焦点が移っているので、26日のFOMC、27日のECBが最大の注目材料ですが、その中で経済の回復が見られない状況は継続することになりそうです。
ユーロ圏7月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
'
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
’
米国7月PMI指数予想
(発表時間22時45分)
製造業 6月は46.3(←予48.5) 7月:46.2(レンジ45.3〜47.8)
サービス業 6月は54.4(←予54.0) 7月:54.0(レンジ53.5〜55.0)
(今回予想:2023年7月24日10時00分現在)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。3地域共に依然として50未満ですが、日本が50.6(6月)と僅かながらも一時50越えになりました。7月はやや下がっていますが、緩和続ける日本と引き締め続ける欧米とで景況感に差が出ています。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米ISM製造業指数(灰)、日本(オレンジ)PMI製造業指数
青の矢印:7月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
赤:50
下図はユーロドルの日足チャートです。5月31日底値からのサポートA(=1.0880)と5月4日高値からの抵抗線B(=1.0965)で収斂を続けていましたが、7月10日に3角保合いを上抜けてからユーロは急伸しました。7月18日に高値1.1276を付けてから反落しています。現在は7月6日底値からのサポートC(=1.1230)を下抜け、ユーロ高からの調整入りになっています。この先どこまでの下押しをみておけばよいのかを探ると、まずこれまで1.10手前で3回止められたD(=1.0990〜1.10)が最初のポイントになります。もしこれを切ればBそしてAが目安となります。一方で上値は高値からの抵抗線E(=1.1210)があり、そしてCの順になります。
因みに18日の高値は6月7日底値からのサポートG(=1.1350)が抵抗線になっていましたので、今回ユーロ高に回帰するにはまずE、そしてCを越えて推移することが必要になりそうです。
(2023年7月24日13:00、1ユーロ=1.1127ドル)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:山中 康司
2023.07.24
ユーロ ユーロドルは理事会後に下げる可能性(週報7月第4週)
先週のユーロドルも、ドル円が4円以上動いたのに対してユーロドルは167pipsと週を通して小動きとなりました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。