ユーロドル夕刻急落、独仏の景況感悪化が鮮明化 (6/23夕)

23日の東京市場でユーロドルはじり安後に急落。

ユーロドル夕刻急落、独仏の景況感悪化が鮮明化 (6/23夕)

ユーロドル夕刻急落、独仏の景況感悪化が鮮明化

23日の東京市場でユーロドルはじり安後に急落。朝方1.0956レベルで取引が始まったユーロドルは、序盤横ばい推移したものの、米株先物の軟調推移を受けて1.0959をトップに1.09台前半に徐々に値を下げる動きとなりました。加えて夕刻発表された仏、独の製造業、サービス業PMIの数字が軒並み悪く、予想を上回る景況感の悪化にユーロドルは短時間に1.0854まで急落。東京時間17:00現在は1.0869レベルで取引されています。

昨晩海外市場では、欧州各国(スイス中銀、ノルウェー中銀、英中銀)による政策金利の引き上げが実施され、ノルウェー、英国は予想を上回る0.5%幅の利上げとなりました。これを受けて、ECBも追加利上げを余儀なくされるとの観測が強まり、ユーロドルは米国時間にかけ一時1.1011まで上昇しました。しかし、その後はパウエルFRB議長の上院での議会証言や、強めの米住宅指標を受けた米長期金利の上昇に、1.0949まで反落し、1.09台半ばで東京時間につないでいます。

テクニカルにはユーロドルは、夕刻の急落で再び一目均衡表の「雲」の中に沈み、転換線も割り込んできています。サポートは1.0824の基準線から1.0803レベルの21日移動平均線までに、90日線、「雲」下限も密集する1.08台前半。さすがにこの水準は堅いものと考えられます。

序盤の欧州主要株価指数は、ほぼ全面安。今晩この後は、22:45に米6月製造業・サービス業PMI速報値の発表が予定されています。

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