【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、メジャーSQ(株価指数先物・オプションの特別清算値)算出後の日経平均が大幅な反発となったことで安心感が広がり、139円台前半での推移となった。
前日の海外時間では、新規失業保険申請件数の急増を受けて米2年債利回りは4.50%台を割り込むなど、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ期待は沈静化。ドルは20日移動平均線(MA)を割り込む場面も見られた。
東京時間も139円台割れでスタートしたが、株式市場では連日売り優勢となった大型株が総じてしっかりの展開に。注目されたメジャーSQ値(速報値:32018円)を日経平均があっさり上回ったこともあり、投資家心理は改善。20日MA回復後も、リスク選好の円売りを前提とした「日本株上昇=ドル上昇」という構図通りのしっかりとした地合いとなった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:138円87銭
高値:139円38銭
安値:138円76銭
終値:139円31銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円76銭
高値:150円30銭
安値:149円65銭
終値:150円15銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:93円25銭
高値:93円52銭
安値:93円17銭
終値:93円42銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:174円44銭
高値:175円04銭
安値:174円31銭
終値:174円87銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:31927円38銭
高値:32304円04銭
安値:31898円75銭
終値:32265円17銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時30分、カ、雇用者数(前月比)、前回:4.14万人
21時30分、カ、失業率、前回:5.0%
※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。拡大する+2σに沿った上昇が見られたが、5月30日に年初来高値140円95銭をつけた後は、上値が重くなっている。
日足の一目均衡表では、雲上限(134円80銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いていたが、足元、20日MA(138円99銭)が下値支持線として意識されている。
13日の米消費者物価指数(CPI)、13−14日のFOMC、15−16日の日銀金融政策決定会合を前に市場は調整色を強めている。20日MAまで下げたことで短期的な調整は一巡との見方もできよう。ドルの年初来高値140円95銭水準に接近すると、日本の当局関係者による口先介入の可能性があることや、来週の日米金融会合というビッグイベント前に大きなリスクを取る投資家は少なく、ポジション調整の地合いが続くと考える。
ブラックアウト入りで要人発言が乏しいなか、今晩の海外市場では目立った経済指標の発表も無いことからトレードチャンスに欠ける海外時間となろう。米国株が動けば多少はドルが反応するかもしれないが、基本、様子見の地合いで139円台前半での小動きを想定する。本日の上値メドは、東京時間の高値より少し上の139円50銭、下値メドは20日MA水準の139円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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