ニュージーランド2016年第3四半期失業率予想
NZの失業率関連指標(11月1日11時現在予想)
(1)就業者数(前期比)
昨年の第3四半期を底に大幅な改善傾向を示しています。2Qも事前の+0.6%予想が結果+2.4%となりました。今回はその反動下落予想(上図の黒い線右側部分の3Qが予想数値)になりますが、それでも絶対値ベースで前期比+0.5%伸びなので、就業者数は右肩上がりの傾向が続いています。
年率の伸び予想をみるとそれがはっきりします。2Q+4.5%→3Q+5.4%(予想)となっています。予想レンジ幅みても下限の予想値が前期伸び率より上回っています。
(2)失業率
失業率自体も同様に2015年3Qを高値にして改善傾向を続け、2Qは大幅な改善になりました。3Qも5.1%と前期横ばい予想で、反動予想にはなっていません。エコノミスト予想レンジも4.9%〜5.3%ですので、仮に上限数値がでても昨年4Q(5.3%)並みとなるだけです。
移民流入で人口増を続けているNZで雇用改善を示していることは、経済がそれだけ底固いことを示していると思われます。雇用改善が実質賃金に結びつかず、加えてNZ高傾向で中銀は追加金融緩和を示唆していますが、今回この数値がでると来週10日(木曜日)の金融政策に影響を与えるか否か注目されます。
NZD/米ドルは、昨日からほとんど動かず0.7150〜70中心に推移しています。現在の位置はNZ高トレンドの中で、押し目作るのか、再度上値トライしていくのかがポイントになりますが、今日の豪州中銀の金融政策と明日の失業率がその鍵を握りそうです。数値が悪化した場合には追加緩和思惑が出易くなりますので、下値リスクが高くなります。それでも来週には金融政策が控えているので、深追いせずに売り買い共に確りと手仕舞いした方が良いと思います。(11月1日11:25、1NZドル=0.7165米ドル)
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