NZ2016年3Q失業率結果

2日朝方NZの雇用統計が発表され、予想を上回る好数値となりました。

NZ2016年3Q失業率結果

ニュージーランド2016年第3四半期失業率結果

2日朝方NZの雇用統計が発表され、予想を上回る好数値となりました。
NZドル/米ドルは発表前1NZドル=0.7180〜90米ドル付近で推移していましたが、0.7220絡みまでNZドル買いとなり、来週のNZ中銀緩和予想をしていた向きのショートカバーが入っています。
失業率は2008年以来の低水準まで下がっているので、来週の金融政策決定会合の判断は、@まだ中銀目標インフレに達していないので緩和するか、A次回会合まで先送りするか予断許さない展開となっています。仮にこの数値でNZドル高トレンドに進展するのも中銀にとっては緩和材料にされる可能性も出てきます。

NZドル高トレンドの中、現在までの動きはヘッド&ショルダー形成中で、右肩の直近高値0.7250〜60、左肩までであれば0.7330付近が当面の上値目途になります。一方でネックラインは0.7050〜60にあります。下限切るとNZ高トレンドラインサポート0.70が次のポイントになります。金融政策前にショートカバーを余儀なくさせられているので、現在のポジションはある程度中立となっています。
(11月2日11:11、1NZドル=0.7211米ドル)

             NZの失業率

             NZの失業率

            (1)就業者数(前期比)

            (1)就業者数(前期比)

就業者数は35,000人増加し、前期比+1.4%となりました。従前の+0.5%予想を大きく越え、予想レンジ上限をも越える改善になっています。2016年に入ってからの改善度合いの大きさが解ります。内容としては不動産関連セクターの増加が牽引しています。地域としてはオークランド、ウェリントン中心となっています。
また賃金インフレ(伸び)指数は全体で前期比+0.4%、前年比+1.6%になっています。

             (2)失業率

             (2)失業率

失業率は5%を割り、4.9%になりました。前四半期も5.1%が5.0%に上方修正されました。2012年3Qを高値に一貫して改善傾向を続け、2008年12月末四半期以来の好数値になりました。

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