東京市場のドルは139円台に迫る場面も、米金利引き上げ期待が下支えに(23/5/23)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、139円台に迫る場面も見られた。

東京市場のドルは139円台に迫る場面も、米金利引き上げ期待が下支えに(23/5/23)

東京市場のドルは139円台に迫る場面も、米金利引き上げ期待が下支えに

本日の東京市場

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、139円台に迫る場面も見られた。米セントルイス連銀のブラード総裁が年内2回の利上げを主張したことから、米金利は上昇。ドルは買い優勢の地合いとなった。

東京時間では、注目されたバイデン大統領とマッカーシー下院議長による米債務上限の協議での合意は見送りとなったが、妥結は可能との下院議長の前向きな発言が材料視されて、ドル買いが継続。5月18日につけた年初来高値(138円76銭)を上抜き、139円台に迫る場面も見られた。

ただ、経済産業省が半導体製造装置の輸出規制強化を発表したことから、株式市場で値がさハイテク株が下落し、日経平均は後場入り後に反落。足元強かった日経平均が9日ぶりに前日比マイナスとなったこともあり、投資家のモメンタムが低下し、午後、ドルは失速した。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:138円55銭
高値:138円88銭
安値:138円35銭
終値:138円59銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円81銭
高値:150円06銭
安値:149円55銭
終値:149円77銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:92円13銭
高値:92円35銭
安値:92円02銭
終値:92円15銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:172円31銭
高値:172円63銭
安値:172円04銭
終値:172円26銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:31245円72銭
高値:31352円53銭
安値:30828円73銭
終値:30957円77銭

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

16時15分、欧、フランス製造業PMI、前回:45.6、市場予想:46.0
17時00分、欧、ユーロ圏製造業PMI(購買担当者指数)、前回:45.8、市場予想:46.0
17時00分、欧、ユーロ圏非製造業PMI(購買担当者指数)、前回:56.2、市場予想:55.6
18時15分、英、ベイリー英中銀総裁らが財務委員会で金融政策について証言
22時00分、米、ローガン・ダラス連銀総裁が会議で挨拶
22時45分、米、製造業PMI、前回:50.2、市場予想:50.0
22時45分、米、サービス業PMI、前回:53.6、市場予想:52.6
22時45分、米、コンポジットPMI、前回:53.4、市場予想:52.6
23時00分、米、新築住宅販売件数、前回:68.3万件、市場予想:66.2万件
23時00分、米、リッチモンド連銀製造業指数、前回:−10.0、市場予想:−8.0

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。5月17日以降、拡大する+2σを意識した展開となっていたが、バンドが急拡大していることもあり、やや上げ一服といった状況に見える。

日足の一目均衡表では、雲上限(133円78銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの形状となっている。

上値抵抗ラインだった200日MA(137円16銭)、3月の高値(137円92銭)を明確に上抜けたことに伴うショートカバーは一巡。昨年9月以来となる140円台回復には、米金利引き上げ期待はある程度、醸成されていることから、米債務上限問題の合意待ちといった展開か。

なお、ブラード総裁のタカ派発言を受けて、CMEグループが提供するFed Watchツールでは、年末にかけての利下げ予想の割合は多少減ったが、それでも割合が多い流れで市場コンセンサスを作ると「6月打ち止め、7月、9月は現状維持(5.0-5.25%)、11月と12月に0.25%ずつ利下げ」となる。年内2回の利下げ予想が年内1回に変わるなど、市場コンセンサスに影響を与えるような割合の変化が見られれば、米2年債利回りは素直な反応を示し、ドルは140円台から上を狙うような地合いとなろう。もっとも、このシナリオは、米債務上限問題が片付いていることが前提となる。

今晩の海外時間では、米債務上限問題の合意見送りが重しとなりそうだが、米金利引き上げ期待は根強いことから、ドルしっかりの地合いを想定。本日の上値メドは、年初来高値水準の138円90銭、下値メドは心理的な節目である138円00銭とする。

東京市場のドルは139円台に迫る場面も、米金利引き上げ期待が下支えに

ドル円日足

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