東京市場のドルは139円台に迫る場面も、米金利引き上げ期待が下支えに
本日の東京市場
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、139円台に迫る場面も見られた。米セントルイス連銀のブラード総裁が年内2回の利上げを主張したことから、米金利は上昇。ドルは買い優勢の地合いとなった。
東京時間では、注目されたバイデン大統領とマッカーシー下院議長による米債務上限の協議での合意は見送りとなったが、妥結は可能との下院議長の前向きな発言が材料視されて、ドル買いが継続。5月18日につけた年初来高値(138円76銭)を上抜き、139円台に迫る場面も見られた。
ただ、経済産業省が半導体製造装置の輸出規制強化を発表したことから、株式市場で値がさハイテク株が下落し、日経平均は後場入り後に反落。足元強かった日経平均が9日ぶりに前日比マイナスとなったこともあり、投資家のモメンタムが低下し、午後、ドルは失速した。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:138円55銭
高値:138円88銭
安値:138円35銭
終値:138円59銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円81銭
高値:150円06銭
安値:149円55銭
終値:149円77銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:92円13銭
高値:92円35銭
安値:92円02銭
終値:92円15銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:172円31銭
高値:172円63銭
安値:172円04銭
終値:172円26銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:31245円72銭
高値:31352円53銭
安値:30828円73銭
終値:30957円77銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
16時15分、欧、フランス製造業PMI、前回:45.6、市場予想:46.0
17時00分、欧、ユーロ圏製造業PMI(購買担当者指数)、前回:45.8、市場予想:46.0
17時00分、欧、ユーロ圏非製造業PMI(購買担当者指数)、前回:56.2、市場予想:55.6
18時15分、英、ベイリー英中銀総裁らが財務委員会で金融政策について証言
22時00分、米、ローガン・ダラス連銀総裁が会議で挨拶
22時45分、米、製造業PMI、前回:50.2、市場予想:50.0
22時45分、米、サービス業PMI、前回:53.6、市場予想:52.6
22時45分、米、コンポジットPMI、前回:53.4、市場予想:52.6
23時00分、米、新築住宅販売件数、前回:68.3万件、市場予想:66.2万件
23時00分、米、リッチモンド連銀製造業指数、前回:−10.0、市場予想:−8.0
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。5月17日以降、拡大する+2σを意識した展開となっていたが、バンドが急拡大していることもあり、やや上げ一服といった状況に見える。
日足の一目均衡表では、雲上限(133円78銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの形状となっている。
上値抵抗ラインだった200日MA(137円16銭)、3月の高値(137円92銭)を明確に上抜けたことに伴うショートカバーは一巡。昨年9月以来となる140円台回復には、米金利引き上げ期待はある程度、醸成されていることから、米債務上限問題の合意待ちといった展開か。
なお、ブラード総裁のタカ派発言を受けて、CMEグループが提供するFed Watchツールでは、年末にかけての利下げ予想の割合は多少減ったが、それでも割合が多い流れで市場コンセンサスを作ると「6月打ち止め、7月、9月は現状維持(5.0-5.25%)、11月と12月に0.25%ずつ利下げ」となる。年内2回の利下げ予想が年内1回に変わるなど、市場コンセンサスに影響を与えるような割合の変化が見られれば、米2年債利回りは素直な反応を示し、ドルは140円台から上を狙うような地合いとなろう。もっとも、このシナリオは、米債務上限問題が片付いていることが前提となる。
今晩の海外時間では、米債務上限問題の合意見送りが重しとなりそうだが、米金利引き上げ期待は根強いことから、ドルしっかりの地合いを想定。本日の上値メドは、年初来高値水準の138円90銭、下値メドは心理的な節目である138円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.11.22
ユーロ円 下値リスクが点灯中。162円台を回復出来ずに越週した場合は一段の下落へ(24/11/22)
ユーロ/円は163円台前半から161円台後半まで断続的に売られ、結局安値圏で引けています。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.11.22
ドル円見通し 21日夜からの反落で一時154円割る、日銀総裁は12月利上げの可能性排除せず(24/11/22)
ドル円は21日深夜には153.90円まで安値を切り下げた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.05.24
ドル円、約半年ぶり高値を更新し、心理的節目139円に迫る展開(5/24朝)
23日(火)のドル円相場は約半年ぶり高値を更新。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.05.23
再びドル高値更新、ただ上値は依然重そう(5/23夕)
23日の東京市場はドルが小安い。ザラ場ベースでは、再び年初来高値をわずかながら更新したものの続かなかった。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。