ユーロ圏・米国の5月PMI景況指数速報値の予想
本日、ユーロ圏及び米国の5月PMI指数速報値が発表されます。前回4月分は欧州で製造業が予想より悪化、サービス業が改善となりました。一方、米国は両方共に予想を上回りました。全体では、欧米共に製造業が好悪判断の50未満、サービス業が50を越えています。
今回5月は概ね前月比横這いで、欧州は製造業が未改善、サービス業が堅調になっています。米国は製造業・サービス業共に50越えの予想ですが、前者は丁度50の予想で、そのレンジは49〜50.5ですので、50を越えるか否かが今回の注目数値の1つになりそうです。
金融市場は米国地銀の金融不安が燻る中で、米国金利高の材料に反応しやすくなっています。10年債利回りは上昇を続け、金利高による円全面安となり、欧米株価はやや軟調気味で推移しています。次回FOMCは6月14日に予定されているので、まだ3週間以上もあり、どこまで円売りが続くのかを測るものとなりそうです。
ユーロ圏5月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
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(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
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米国5月PMI指数予想
製造業 4月は49.2(←予49.0) 5月:50.0(レンジ49.0〜50.5)
サービス業 4月は52.6(←予51.5) 5月:52.5(レンジ51.8〜54.0)
(今回予想:2023年5月23日8時30分現在)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。3地域共に依然として50未満で、僅かに日本が49.5(4月)で50に近い結果となっています。ユーロ圏や米国は下降局面からは脱却していますが、まだ底練りの状況にいます。依然として、今年前半で底打ちするか、単なる踊り場なのかの判断には時間がかかりそうです。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PM I製造業指数
青の矢印:5月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
赤:50
下図はユーロドルの週足チャートです。2021年5月24日週高値からの抵抗線A(=1.0080)を上抜けてからユーロ高で推移しています。現在のスポットは昨年9月26日週底値からのサポートB(=1.0790)まできており、ユーロ下支えのラインまで下押しています。今週末でここを守り切り、高値を結んだ抵抗線C(=1.1100)方向へ回帰できるかが焦点になっています。もしここを切れて終わると、今年1月2日週底値からのサポートD(=1.0550)方向への下落余地が視界に入ってきます。まだユーロは押し目を作っているのか、今・来週辺りで反発し始めるのか注目されます。尚、月足では同じ時点の底値(昨年9月)からのサポートが1.0510付近にあり、週足のDに相当しています。来週水曜日がその判定日になります。
今日のPMIで、欧州が予想以下、米国が予想以上になった場合の相場展開をみたいと思います。
(2023年5月23日9:20、1ユーロ=1.0820ドル)
オーダー/ポジション状況
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