米4月鉱工業生産指数の予想
本日は4月の鉱工業生産指数(IP)と同設備稼働率(CU)が発表されます。前回3月は両指標共に予想を上回りました。下図を見ると、青のIPは昨年12月を底にして、堅調推移になっています。しかしながら、下図@にあるようにオレンジ色のNYが下落を開始してから数ヶ月遅れでIPも下落を開始しており、今回も黒の縦線以降、NYは大きく下落、IPも昨年7月高値(緑の横線)から下落基調になっています。もしIPがこの緑の線を越えてきたら、一度底打ちの可能性も出てきますが、オレンジのNYは昨日発表の5月数値が大きく落ち込んだので、まだ回復の兆しは見えていません。仮に今回のIP数値が予想よりも良くても、5月以降は再度下落する可能性は高いと思われます。また製造業PMI指数は最近やや落ちついた数値(例えば4月は50.2)が出ていますが、製造業が手放しで改善したとはまだ判断できないと思います。今回4月のIP予想は0.0%で伸びはなしとなっていますが、マイナスの可能性も視野に入れておきたいと思います。
今回予想
2023年5月16日8時30分現在
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数
青の矢印が今回の発表値予想、赤い線はゼロ
昨日のNY連銀製造業景況指数時に添付した日足チャートでは、1.0750が重要なサポートになりそうですと記しましたが、下図はユーロドルの週足チャートです。
2022年9月26日週底値からのサポートA(=1.0790)、10月31日週底値からのサポートB(=1.0870)があり、ユーロ高トレンドになっています。更に今年3月13日週底値からのサポートC(=1.1190)は2週前に切れてしまい、先週は大陰線になりました。そして今週足はBを割りそうで、Aトライに入るのかの位置にいます。このAは重要なサポートなので、切れた場合の下押しは深くなる可能性あります。
上値は1月30日週高値から結んだ抵抗線がD(=1.1130)にあり、ここから平行に下したE(=1.0570)でユーロ高トレンドを形成しています。従い、Aを切れた場合はこのEまでの下値余地を想定する必要がでてきます。
取り敢えず今週は週足の1.0790と日足の1.0750の2つを守られるかをみます。
(2023年5月16日13:45 1ユーロ=1.0884ドル)
オーダー/ポジション状況
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