ドル円136円挟み、米債務上限問題見極めで様子見
16日午前の東京市場でドル円は136円を挟んで一進一退の展開。朝方136.11レベルで取引の始まったドル円は、午前中は135.91-136.12の狭いレンジで135円台と6円台を何度も行き来する展開となり、東京時間正午現在は135.95レベルで取引されています。発表された中国の4月の鉱工業生産、小売売上高等は前月を上回ったものの事前予想に届かず、農村部を除く固定資産投資は前月をも下回りましたが、本日のバイデン大統領の共和党との債務上限問題協議を前に市場が様子見気分を強くしていることもあり、ドル円相場への影響は限定的でした。
日経平均株価は、前日海外市場でNYダウが6営業日ぶりに反発したこと等を受けて買いが先行。その後はもみ合いとなりましたが、一時取引時間中の年初来高値をつけ、29,000円に迫りました。結局202円高の29,828円で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場でドル円は、欧州時間に136.32まで買い進まれたものの、米国時間に発表されたNY連銀製造業景気指数が予想以上に悪化。これを受けた米株、米長期金利の急落につれドル円も135.71まで値を下げる動きとなりました。しかしFRB関係者のタカ派発言が続いたこともあり、終盤にかけ136円台を回復して東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、一昨日からの上昇で21日移動平均線を上放れ、ドル買い地合いが強まっています。21日線は134.95付近を上昇中、直下の134.90付近には転換線、基準線等も集中しており、強いサポートを形成中。対する上方向は5/2高値137.77からの下落の61.8%戻し136.14が緩いレジスタンスとなっていますが、それを上抜けると再び200日線(137.05付近)を試す動きとなりそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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