米4月小売売上高の予想
本日4月小売売上高が発表されます。その後、4月鉱工業生産指数や同設備稼働率などの発表が予定されています。
さて、前回3月は予想を下回る結果になりました。この日のドル円相場は、発表前に132円60銭付近で推移していました。発表直後に132円20銭まで売られましたが、その20分後にウォラーFRB理事が「金利を更に引き上げる必要あり」との発言に133円84銭まで急反騰し、133円79銭で引けました。
今回4月は全体・除く自動車共にプラスを回復する予想ですが、もし予想通りなら3月のマイナス分を取り返せる数値とはなっていません。レンジ幅が大きいので、前月同様に振れる可能性もあります。その場合にはやはり債券価格次第になりそうです。
下図(1)(2)を見ると、(1)は今年1月(赤い横線)、(2)は同2月の高値を越えてはいませんが、2022年下半期の緩やかな下落の流れからは脱却できているようです。まだインフレ率>可処分所得上昇率ですので、大きな伸びは期待できないと思います。
また来週26日には米国の貯蓄率が発表され、今年3月までは小幅ながら改善を続けていますが、貯蓄に余裕がなくなると消費への影響が出てきますので、この辺りも注意したいと思います。
(ご参考:2021年4Q貯蓄率(年率):7.3%、2022年2Q及び3Q:各3.2%、4Q:4.0%、2023年1Q:4.8%)
(今回予想2023年5月16日8時30分現在)
実数値ベース
(1)全体
・
(2)除く自動車
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
下図はドル円の日足チャートです。今年1月16日底値からのサポートA(=131円50銭)とB(=132円40銭)の2つのラインでドル高トレンドを形成しています。直近では3月24日底値からのサポートC(=134円40銭)を起点に急角度でドルが上昇しています。Cから平行に上げた目安のD(=137円60銭)があります。上値は3月8日高値と5月2日高値を結んだE(=137円75銭)があり、丁度D付近で接近しています。
目先の抵抗線はゴールデンウィーク中のドル高・急反落でF(136円50銭)に節目ができているので、まずはこのFをこなしてからEまでトライができるかとなります。下値は昨日135円70銭に窓を空けているので、ここを埋めてくると押しが見られる可能性が広がります。
今日は小売売上高や鉱工業生産指数の発表がありますが、前者は大きく振れる可能性あり、後者は予想通りなら冴えない数値ですので、米金利がどのように反応するかをみたいと思います。また昨日のNY連銀製造業景況指数は予想を大幅に下回る数値にも関わらず、ドル売りのエネルギーは少なく、窓埋めが出来ませんでした。地合いはドルが強くなっています。
(2023年5月16日10:30、1ドル=135円95銭)
オーダー/ポジション状況
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